大物FA選手獲得の可能性を残すエンゼルス スネルらと交渉継続

まだFA市場には多くの大物選手が残っているが、そうした選手たちの有力な移籍先候補の1つとして挙げられているのがエンゼルスだ。大谷翔平が抜けた穴を埋めなければならないというチーム事情があり、大物選手を獲得できるだけの補強資金も残している。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、エンゼルスは大物獲得の可能性を残しており、ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、コディ・ベリンジャーの陣営と連絡を取り続けているようだ。

大谷が抜けたことによる打線の戦力ダウンは、マイク・トラウトとアンソニー・レンドンを筆頭とした主力打者たちが健康にプレーして実力を発揮することである程度カバーできるため、エンゼルスが最も欲しがっているのは、大谷に代わる「エース投手」だとみられている。よって、昨季パドレスで自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞したスネルが最優先の補強ターゲットである可能性が高い。しかし、ヘイマン記者によると、エンゼルスのフロントオフィスはスネルを気に入っているものの、スネル獲得についてアート・モレノ・オーナーからゴーサインが出ない状況が続いているという。

キャンプが始まり、レギュラーシーズン開幕が近付いてくると、スネル陣営は希望条件を下げる可能性があり、そうした状況になれば、モレノ・オーナーもゴーサインを出すかもしれない。しかし、契約時期が遅くなると、スネルの調整も遅れ、開幕に間に合わない可能性も出てくる。また、当然ながら価格が下がれば競争相手も多くなるため、エンゼルスがスネルを獲得できる保証はない。エース不在のまま、エンゼルスが開幕を迎える可能性も残されている。

スネルはヤンキースからの6年1億5000万ドルのオファーを拒否したことが報じられており、最低でも7年、年平均では3000万ドル以上の契約を望んでいるとみられる。2019年オフにナショナルズがスティーブン・ストラスバーグと結んだ7年2億4500万ドル(年平均3500万ドル)に近い契約を欲しているとの報道もある。今からこれだけの金額をオファーする球団は現れないと思われるが、スネルは最終的にどれくらいの金額で、どの球団と契約することになるのだろうか。

The post 大物FA選手獲得の可能性を残すエンゼルス スネルらと交渉継続 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.