青蔵高原で湿地保護に尽力 中国青海省

青蔵高原で湿地保護に尽力 中国青海省

青海省にある沢庫沢曲国家湿地公園の風景。(2023年8月17日撮影、西寧=新華社配信)

 【新華社西寧2月10日】「世界の屋根」と称される青蔵高原に位置する中国青海省は長年にわたり、「地球の腎臓」と呼ばれる湿地の保護に尽力してきた。良好な自然環境はあらゆる人々の生活に恩恵をもたらしている。

 青海省はここ数年、湿地資源の管理と保護を積極的に推進してきた。省林業・草原局湿地管理処の馬建海(ば・けんかい)処長によると、同局は2023年、各種湿地保護プロジェクトのために7247万元(1元=約21円)の資金を獲得。ラムサール条約に基づく「国際的に重要な湿地」である青海湖鳥島、扎陵湖、鄂陵湖を含む19件の湿地保護・修復プロジェクトを実施した。

青蔵高原で湿地保護に尽力 中国青海省

青海省にある沢庫沢曲国家湿地公園の風景。(2023年7月30日撮影、西寧=新華社配信)

 同省ではすでに、国家公園を主体とし、各種湿地公園が補完する湿地保護地の体系がほぼ整っている。政府はさらに青海湖の湿地生態保護・修復、モニタリングシステムの構築、保護能力の構築などの重点生態保護プロジェクトの実施に2億5千万元を相次ぎ投入している。

青蔵高原で湿地保護に尽力 中国青海省

1月30日、青海省にある沢庫沢曲国家湿地公園をパトロールする湿地保護員。(西寧=新華社配信)

 保護措置が続く中、青海湖の水域面積は現在、4546.99平方キロに拡大し、水質優良率は100%に達している。草原総合植生被覆率は60%に上った。コイ科の回遊魚で青海湖の固有種「青海湖裸鯉」の資源量は12万トンに達している。鳥類288種が確認され、水鳥60万6千羽、プシバルスキーガゼル3400匹以上が生息、高原独特の「草原・川・湖・魚・鳥」というバランスの取れた共生の生態系ができつつある。(記者/李琳海)

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