【共同通信杯/穴ライズ】「メンバー屈指の切れモノは、伸びシロも十分」 前日“6人気”前後の伏兵

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■フォスターボンド

デビューは昨年10月の東京芝2000m。アオるようなスタートで後方からの競馬を強いられると、直線で大外から渋太く脚を伸ばしたが、アフィリオンの逃げ切りを許して2着に敗れている。敗れはしたが、最初の1000m通過が62秒フラットというスローペースの中、絶望的な位置からよく追い込んでいる。

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新馬戦と同条件で行われた前走の未勝利戦でも発馬がひと息で、道中は10頭立ての9番手から。しかし、スムーズな追走から、直線の入り口でギアを上げて追い出しにかかると、一完歩ずつ前との差を詰め、先に抜け出したコンドライトを最後は力でねじ伏せた。まだ馬体が緩い中で完勝しているあたり、センスの良さとポテンシャルの高さは相当だ。

前走後は山元トレセンで英気を養い、馬体はさらにパワーアップ。成長途上とあって、伸びシロも十分だ。長くいい脚を使うタイプで、広く直線が長い東京コースはおあつらえ向きの舞台。馬券妙味たっぷりの伏兵と言える。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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