愛犬のしつけをしていると、さまざまな疑問に直面することもあるでしょう。

そこで今回は、飼い主さんからよせられた「指示しつけ」に関する疑問を3つピックアップし、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に回答していただきました。ぜひチェックしてみてください。

家では聞いてくれる指示を、外では聞いてくれないのはなぜですか？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

外には通行人や車など、犬にとって刺激になるものが多くあります。そのため、同じ指示しつけを教える場合も難易度がかなり上がってしまうので、まずは家の前などで練習をするところから始めましょう。

家の前に慣れてきたら、人通りが少ない広めの道、そこにも慣れてきたら公園に行くなど、徐々に刺激の強い場所にレベルアップしていくのがおすすめです。手からおやつのニオイをかがせて、それでも愛犬が集中できない場合は、刺激が強すぎる状態にあるいえます。

愛犬は大好きな私の指示しか聞かないのですが、大丈夫でしょうか？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

愛犬に特別に思われているのは、飼い主さんにとってとてもうれしいことです。

しかし、飼い主さんが急な病気やけがをしたとき、災害が起きたときなど、ほかの人の手を借りなければならないこともあるでしょう。そんなときのために、どんな人の指示でも聞けるように育てるほうが愛犬も飼い主さんも安心です。

10才になってから指示を聞かなくなったのは、「年のせい」と諦めるべきでしょうか？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

最近は犬の平均寿命も延びているため、10才で諦めるのは早いかもしれません。

もしかしたら、飼い主さんのほうが「年だからしかたない」と遠慮がちになってはいませんか？ 指示を聞かないのは病気の可能性もあるため、心配な場合はかかりつけ医に診てもらい、原因を探ってみるのもいいでしょう。

「指示しつけ」は意思疎通に関わる大切なもの。気になることがある場合は、プロに相談してみるとよいでしょう。

※この記事では監修の先生のご経験をもとにあくまでのご見解のひとつとして回答いただいています。

お話を伺った先生／戸田美由紀先生（日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター DOG IN TOTAL主宰）
参考／「いぬのきもち」2022年2月号『読者みんなが知りたかった！ 日常の困りごとから聞いてみたかった素朴なギモンまで、しつけのプロがズバッと答えます！ しつけのギモン一問一答36』
文／山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。