台湾のパイナップル救った絆いつまでも 屏東県、花巻温泉に感謝状

安藤昭社長(左)と握手する鄭永裕農業局長(花巻温泉提供)

 花巻市湯本の花巻温泉(安藤昭社長)は、台湾の屏東(へいとう)県から感謝状を受け取った。同県産パイナップルの購入やインターンシップ(就業体験)による学生の受け入れなどが評価された。新たにパイナップル2トンを購入し、変わらぬ友好の絆を確認した。

 ほとんどが中国向けだった台湾のパイナップルは2021年3月、中国が輸入停止。花巻温泉は同4月、東日本大震災復興支援の感謝を込めて6トンを購入した。今回購入したものは5月から、朝夕食のバイキングで提供される。

 文化やビジネススキルなどを学ぶインターンシップは23年10月から、台湾の国立屏東大など5大学から継続的に受け入れている。

 贈呈式が1月30日、屏東県庁で行われ、鄭永裕(じぇんよんゆう)農業局長が安藤社長に感謝状を手渡した。

© 株式会社岩手日報社