フィリーズが先発要員を補充 ターンブルと1年200万ドルで合意

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはタイガースからノンテンダーFAとなっていた右腕スペンサー・ターンブルと1年200万ドル(プラス出来高最大200万ドル)の契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2019年から先発ローテーションの一角を担い、2021年5月にはノーヒッターも達成したターンブルだが、その直後にトミー・ジョン手術で離脱。2022年を全休するなど、直近3年間で16試合しか投げておらず、新天地で完全復活を目指す。

フィリーズはザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスと5人の先発投手が揃っており、ターンブルはローテの座を確約されているわけではない。マイナー・オプションを残している一方、サービスタイム(=メジャー登録日数)が5年を超えているため、マイナー降格を拒否することもできるが、MLB公式サイトでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は「ロングリリーフ要員としてロースターに入らない限り、ターンブルはマイナーAAA級で開幕を迎えることになる。彼はそれを受け入れるだろう」との見解を示している。

現在31歳のターンブルは2014年ドラフト2巡目(全体63位)指名でタイガースに入団し、2018年9月にメジャーデビュー。2019年は30試合、短縮シーズンの2020年は11試合に先発してローテの一角を担った。2021年は5月18日(現地時間)のマリナーズ戦でノーヒッターを達成するなど、開幕からの9先発で4勝2敗、防御率2.88と好投していたが、トミー・ジョン手術で離脱。昨季復帰したものの、7先発で1勝4敗、防御率7.26に終わり、シーズン終了後にノンテンダーFAとなった。

ターンブルはスプリング・トレーニングでコルビー・アラード、ディラン・コビー、マックス・カスティーヨらと開幕ロースター入りを争うことになる。なお、フィリーズは左腕ジョーダン・モンゴメリーを短期契約で獲得することに興味を示しているようだが、大物FA投手獲得の可能性は低いとみられている。

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