JR久留里線の今後のあり方 より具体的な移動手段を検討へ

JR久留里線の今後のあり方 より具体的な移動手段を検討へ

 JR久留里線の今後の在り方を議論する自治体と住民らによる検討会議は、将来的な交通手段に不安を感じている沿線住民の意見を踏まえ、より具体的な移動手段を検討していくことになりました。

 赤字となっているJR久留里線の久留里、上総亀山駅間の今後の在り方を巡っては、千葉県と君津市のほか、沿線地区の住民代表や大学教授らで作る沿線地域交通検討会議で議論が進められています。

 2月9日と10日は、沿線の亀山地区と松丘地区、それに久留里地区の自治会長を対象に2023年12月の会議で取りまとめた沿線の移動実態の調査結果が報告されました。

 自治会長への報告会は冒頭を除き非公開で、終了後自治体の担当者らが報告会の内容を報道陣に説明しました。

 それによりますと、報告会では高齢化が進むいずれの地区からも免許の返納などで将来的な交通手段に不安を感じている住民が多く、「移動手段の確保」を求める声が聞かれました。

 買い物や通院は自宅やその目的地になるべく近いところで乗り降りできる公共交通機関を 求めている様子を伺うことができ、いまよりも利便性が高まるならば鉄道以外の代替交通の検討も必要という意見も出たということです。

 君津市の担当者は―
「(アンケート結果で示された)地域の移動ニーズ、自治会長報告会の意見を踏まえて、この地域の今後の移動手段についてより具体的な検討を進めていく必要がある」

© 千葉テレビ放送株式会社