犬の指示しつけのなかには、「これって必要？」「どんな理由があるの？」などと、疑問に思うものもあるのではないでしょうか。

今回は、犬の指示しつけのなかでも必要性を疑問視してしまう、「オテ」や「オカワリ」、食事前の「マッテ」、犬を左側につける理由について、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に聞きました。

「オテ」と「オカワリ」を教えるのはなぜ？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

「オテ」と「オカワリ」は、指示しつけというより芸に近いものですので、絶対に教えなければならないものではありません。

しかし教えておくと、散歩から帰ったときの足拭きや爪切りのときなどに便利です。余裕があれば、教えておいてもよいでしょう。

食事前の「マッテ」をさせたほうがいいの？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

食事前に「マッテ」は激しく飛びついたり、横取りしたりする犬をクールダウンさせるのに有効です。

ただし、長時間のおあずけ状態は愛犬にとって強いストレスになります。食事前に「マッテ」と指示を出す場合は、数秒程度にとどめましょう。

犬を左側につける理由は？

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬を飼い主さんの横につけさせる際、左側になったのには諸説あります。例えば、軍用犬教育の名残で右手に銃を持つために左側になったという説や、人は右利きが多いからという説などです。

飼い主さんがやりやすく、愛犬の安全性の確保ができれば、左側につける必要はありません。飼い主さんがおやつを与えるための手が空いていればOKです。

指示しつけを上手に活用すれば、愛犬との暮らしがより豊かになるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

※この記事では監修の先生のご経験をもとにあくまでのご見解のひとつとして回答いただいています。

お話を伺った先生／戸田美由紀先生（日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター DOG IN TOTAL主宰）
参考／「いぬのきもち」2022年2月号『読者みんなが知りたかった！ 日常の困りごとから聞いてみたかった素朴なギモンまで、しつけのプロがズバッと答えます！ しつけのギモン一問一答36』
文／小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。