温室を活用しオールシーズンツーリズム推進 中国黒竜江省

温室を活用しオールシーズンツーリズム推進 中国黒竜江省

牡丹江市西安区温春鎮大莫村にある「温室見学拠点」で遊ぶ子どもたち。(1月20日撮影、牡丹江=新華社配信)

 【新華社牡丹江2月13日】中国東北部の黒竜江省牡丹江市西安区温春鎮大莫村にある「温室見学拠点」ではこのところ、雪と氷に覆われる冬真っ盛りにもかかわらず観光客が春のような暖かさを感じている。鮮やかな花、緑の植物に囲まれた室内で、先生に引率された幼稚園の園児が学習活動を行う様子も見られた。

 同拠点の責任者、劉書辰(りゅう・しょしん)さんによると、冬は屋外の気温が低く、子どもたちの活動が制限されるため、イチゴ栽培用の温室を改装し、栽培、収穫、見学を一体化した施設にし、子どもたちの課外活動の場を充実させようと考えたという。

温室を活用しオールシーズンツーリズム推進 中国黒竜江省

牡丹江市が管轄する県級市・穆棱市の八面通鎮清河村にある青果立体栽培モデル基地でサケツバタケ狩りを楽しむ観光客。(1月25日撮影、牡丹江=新華社配信)

 同区の文化広電・観光局の関係責任者は、温室見学拠点の建設はオールシーズンツーリズムの発展に向けた新たな試みで、市民や観光客に冬の近郊への小旅行の新たな選択肢を提供すると紹介。同市はこれを契機に、温室を活用し、農業・文化・観光の融合発展に向けた新たな道を積極的に模索する。

 牡丹江市が管轄する県級市・穆棱(ぼくりょう)市の八面通鎮清河村にある青果立体栽培モデル基地ではこの時期も、多くの観光客が真っ赤なイチゴや新鮮なサケツバタケの収穫を楽しんでいる。

温室を活用しオールシーズンツーリズム推進 中国黒竜江省

牡丹江市が管轄する県級市・穆棱市の八面通鎮清河村にある青果立体栽培モデル基地でサケツバタケ狩りを楽しむ観光客。(1月25日撮影、牡丹江=新華社配信)

 同基地の栽培温室の責任者、斉国清(さい・こくせい)さんによると、栽培施設はグラフェン保温技術を採用し、屋外は凍てつくような寒さでも、施設内は植物の成長に必要な温度を保つことができるという。

 かつて冬の農閑期には、村民は家にこもるしかなく、同村は静寂に包まれていた。特色ある農業が発展を続けるにつれ、「農閑期の田畑」は「収入を生む土地」に変わり、村民たちは農閑期にも忙しく働くようになった。(記者/劉赫垚)

温室を活用しオールシーズンツーリズム推進 中国黒竜江省

牡丹江市が管轄する県級市・穆棱市の八面通鎮清河村にある青果立体栽培モデル基地で栽培されたサケツバタケ。(1月25日撮影、牡丹江=新華社配信)

© 新華社