TEAM SHACHI[インタビュー]独創的なサウンドを描いた新アルバムで示すグループの強さと覚悟「12年やってきたからこそ届けられるものがあると思っているし、好きにさせる自信もある」

TEAM SHACHI[インタビュー]独創的なサウンドを描いた新アルバムで示すグループの強さと覚悟「12年やってきたからこそ届けられるものがあると思っているし、好きにさせる自信もある」

TEAM SHACHIが、2月14日(水)にニューアルバム『笑う門には服着る』をリリースする。プライベートレーベル『ワクワクレコーズ』移籍後はじめてのアルバムとなった同作には、浅野尚志や川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女、ジェニーハイ、ichikoro、美的計画、礼賛)をはじめ、沖聡次郎(Novelbright)、ヤマモトショウ、松隈ケンタ、本間昭光、MIMiNARI、浦小雪(Sundae May Club)といった個性あふれるクリエイターが楽曲を提供。まさに多彩なサウンドを収めた強力作となっている。現在のグループの充実ぶりを見事に証明する同作を中心に、グループの現在と未来について、4人に話を訊いた。

編集協力:竹内伸一

撮影:河邉有実莉

これまでの歴史と、これからの未来に向けてのどちらも表現できた気がします(坂本)

――新作『笑う門には服着る』は、多彩な内容ですね。

秋本:

『笑う門には服着る』の“ふく”が、“福”ではなくて“服”なんですけど、まさにそれがテーマ……いろいろな私たちを見せるっていうのがテーマだったので、それはしっかりと表現できたんじゃないかなって思います。カッコいい、可愛い、熱い、ちょっとほっこりするような部分もあって。

坂本:

私たちがプライベートレーベル(ワクワクレコーズ)を発足して初めてのフルアルバムなので、今までお世話になった、昔から私たちを知ってくださっている方々……(川谷)絵音くんだったり、本間(昭光)さん、松隈ケンタさん、デビュー当時からのライブでの“上げ”の鉄板曲を作ってくださった浅野(尚志)くんといった方々が楽曲を作ってくださって、逆に“初めまして”のNovelbrightの沖聡次郎さんも参加してくださいました。それって今の私たちだからこそできたことなのかなって思います。“この人とシャチが組むとこういう感じになるよな”って歴史を感じられる曲もありますし、“初めまして”の方と組むことで、これまでになかった面も出ていて、これまでの歴史と、これからの未来に向けての、どちらも表現できた気がします。

咲良:

え~、もう全部言われちゃった(笑)。私たちとしては、ワクワクレコーズになって初めてのアルバムというのが大きくて。私たちは改名したりとか、いろいろな変化を遂げてきたグループなんですけど、これも大きな変化でした。ファンの方から見て、プライベートレーベルになって何が変わったのかというところが、ちゃんと示せたらいいなと思っていて、“服着る”は、服をたくさん着るというニュアンスなんですけど、私たちがやりたいと思っていることを、服を着替えるように次々と見せていくよっていう気持ちが提示できたアルバムになったんじゃないかなと思っています。今、ツアー(<ライブハウスツアー2023-2024 WINTER 〜ライブスペクタクル!命短し、沸かせよ乙女〜>)もやっているんですけど、ライブでは新曲をやるごとにシーンが全然変わるんですよ。それがすっごく面白くて。特別な演出を入れなくても、楽曲だけでシーン変わりするっていうのは、今回のアルバムの面白いところだなって、ツアーをやっていて思いました。

大黒:

ええ~、もう話すことないよ。ちょっと考えます、ちょっと待ってください……。

坂本:

(小声で大黒に何やら耳打ち)……っていうのは?

大黒:

ああ! じゃあ、もう1回言って。

坂本:

そこは自分の言葉で話せばいいよ(笑)。

咲良・秋本:

ははは(笑)。

大黒:

えっと、今回のアルバムに「沸き曲」という曲が収録されているんですけど、この曲、もともとの打ち合わせの時には、収録が決定している曲ではなかったんです。“こういう曲もありますよ”って言われて、試しに聴いてみたら、私たち、すごいハマって。それでアルバムに入れたいってことになったんです。気に入ってどうしても入れたいってことで収録された曲だし、振り付けは4人で考えましたし、この曲は、思い入れの強い曲の1つですね。

――振り付けは、みなさんで考えたんですね。

大黒:

初めてでした。4人で考えるって“意見がまとまるのかな? みんなが思い描いているものがバラバラだったらどうなるんだろう?”って、思ったりもしたんですけど、意外とみんなの思っている方向性が同じで、すごく素敵な振り付けができました(笑)。ファンの方もそうですし、シャチを知らない人も、TikTokで踊ってくださっているんです。それがすごく嬉しくて。まだリリース前なのに広がっていくというか、反響の大きさを感じる曲です。曲の分数的にもそんなに長くはなくて、3分ちょいなんですけど、ライブだと、その3分の盛り上がりがものすごいんですよ。でも、レコーディングではすごく細かいところにもこだわって、録ってはやり直し、録ってはやり直しをくり返して完成させたんです。真剣に取り組んだからこそ、反響の大きな曲になったと思いますし、思い入れも強い曲になりました。

▲「沸き曲」Dance Practice Video

▲「沸き曲」(スタプラフェス2023 秋の新曲収穫祭@横浜アリーナver.)Official Live Music Video

――「沸き曲」は、本当に中毒性のある曲ですね。

大黒:

重きを置いていたのが“楽しい曲になっちゃダメ”ってことだったんです。レコーディング前にほーちゃん(秋本)ともそういう話をして。何ていうか、どこかちょっといなたいんです。だけど、それを真剣にやっているのでカッコいいっていうような、いつものシャチみたいに楽しい曲もいいけど、「沸き曲」は楽しいだけじゃない、また違う魅力があるので、そこを大切にしたくて。ライブでやっていくうちに、たぶんどんどん楽しい曲になっていっちゃったりもするとは思いますけど、そのいい意味でどこかダサい部分というのは、絶対に曲げたくないなって思っています。

秋本:

タイトルからふざけているので、ふざけるならちゃんとふざけるっていうことだよね。

坂本:

明るく歌うだけじゃなくて、カッコつけまくるというか、それが絡まってダサいかなって思うんですけど、いや、そこがまたカッコいい……そんな曲です(笑)。でも、何も考えなくても、ノリがよくて楽しいし、あっという間に曲が終わるので、聴いてくださるみなさんは、素直に楽しんでいただければ。

――そういうセンスって、バランスが難しいですよね。ウマく取らないと残念な感じになってしまうというか。

大黒:

そうなんですよ、けっこう繊細な曲なんです。

咲良:

ゆずき(大黒)とほのか(秋本)がほとんどメインボーカルを務めているのは、そういうところなんですよ。グループだと、パート分けもバランスを考えるじゃないですか。でも、“この子のパート、少ないな”みたいなことは、私たちにはもうないんですよ、十何年もやっているので(笑)。この楽曲をどう生かすかをまず考えるので、“この曲だったら、この子がメインの方が生きる”となれば、ほかのメンバーは“ガヤに回ります!”っていう感じなんです。「沸き曲」もそういうふうに考えて完成させた曲です。気持ちとしては、コメディを見せている感覚というか、劇を見せているような感覚というか。それぞれの役割を全うして3分間のコメディショーを作り上げる……そんな意識はありました。

――途中にクイズパートがあって、咲良さんの“私のパートは以上となります”みたいなくだりがありますよね。それもよく考えたらすごいことだと思います。

咲良:

本当にそこしかないから言っているし(笑)、ハル(坂本)もラップしかやっていないんです。でも、ほかのパートを歌っていないからこそ、一瞬出てくるラップが生きるんだと思うんですよ。そんなふうに、細かいところまでメンバーとチームでこだわって作った曲なんです。

坂本遥奈
咲良菜緒

客観的な視点を持たないと、ただの自己満足で終わってしまうので、そのバランスは取りたい(咲良)

――自分が目立ちたいという気持ちは誰しも持っていると思うんですけど、そのエゴは一旦置いておいて、まずグループとしてどう見せるかを考えているんですね。

大黒:

それまではわりと均等にパート割りをしていたんです。すごく細かい歌割りだったとしても、均等に4分割って感じで。でも、プライベートレーベルになって最初の打ち合わせの時に、わかりやすく言うと“この曲ではその子がセンター”みたいな考え方で曲を作っていくのもアリだよねって話になったんです。多少偏りがあっても、その曲が生きる方がいい。やっぱり曲によって合う/合わないがあるんで。それぞれに個性があるので、可愛い曲が似合うメンバーもいれば、カッコいい曲が得意なメンバーもいるのは当然ですよね。だったら、これからは曲がどう生きるかという部分に重きを置いて楽曲を作っていこうっていう話になったんですよ。そういう意味では、それぞれの個性をさらに大事にしていると思うし、1つひとつの楽曲の歌詞に込めた意味だったりを自分たちなりに理解して、みなさんにお届けできるようになったのかなと思います。なんていうか、すごくいいグループだなって思っています(笑)。

大黒:

ホントに自分でもすごいグループだなって思うんですよ。それこそ自分がセンターに立ちたいって、それぞれにあると思うんですよね。

――どんなに仲がよくてもライバル心はあって当然ですよね。

大黒:

そう思いますね。

坂本:

でも、そこは10年やっているからこそだよね。お互いのいいところを知り尽くしているから、逆にあの子のいい部分を出してほしいって思いますし、メンバー同士で意見も出し合えるんですよ。それは曲についてだけじゃなくて、キャラクターについてもそうだったりしますね。“そういうところ、ホントにいいよね”ってお互いに褒め合うことも増えました(笑)。そういう関係になれたのは、やっぱりこれだけ活動を続けてこられたからだと思います。

秋本:

メンバー内のプロデュースがすごいです(笑)。振り入れやレコーディングの時に、“ここはもっと大げさに動いた方がいいよ”とか“こういう歌い方をしてファンのハートをつかもう”とか(笑)、そういうプロデュースをめちゃくちゃし合ってるグループだと思います。

大黒:

煽りのやり方なんかもそうだよね。

秋本:

そうそう。

咲良:

“この言葉遣いがいいと思う”とか。言葉遣いはけっこう気をつけているよね。

大黒:

かつキャラクターに合った言い方になるように気をつけますね。それと、セトリの前後の曲との組み合わせでも、言い方を変えた方がいい時があるので、そういうことも考えます。リハーサルの時は、ダンスを合わせることも大事なんですけど、そういう細かいことを話し合って決めたりもしていますね。

――そうやって4人で話し合って決めていくようになったのは、いつ頃からなんですか?

咲良:

徐々にですよね。だんだん“この子のよさはここだよね”っていうことがわかってきて、自然と誰かが言い出したんだと思います。それで、そういう空気感が全体に広がっていった気がしますね。ただ、改名したタイミングで、セットリストだったり衣装だったり、楽曲もそうですけど、メンバーが意見を言うようになったんです。だからきっかけというと、改名だったのかもしれません。で、プライベートレーベルになって、それがより大きくなった……特に楽曲に関しては、ワクワクレコーズになったことが大きいです。

秋本・坂本・大黒:

(大きくうなずく)

咲良:

なので、ちょっとずつちょっとずつ、気がつくと自己プロデュースもするようになっていたという感じです。

――良くも悪くもアイドルグループは、大人がプロデュースしたものの上に乗っかるのが典型だったりしますが、今のTEAM SHACHIに関してはそうではないんですね。

咲良:

最初はそうでしたよ。

坂本:

その方がよりアイドルらしく見えるんですよね。私たちも最初はそうでした。でも、だんだん“ステージに立つ私たちの気持ちはこうなんだ”っていう思いが芽生えてきて。スタッフさんとぶつかることももちろんありました。ぶつかった結果、日本武道館のライブ(2016年8月31日開催の<しゃちサマ2016 真夏のPOWER BALL>)で、当時の大人の人には内緒で(「colors」を)歌っちゃったり(笑)。

秋本:

やっちゃいました(笑)。

大黒:

想いが爆発して(笑)。

咲良:

我慢が限界を超えた(笑)。

坂本:

限界を超えて爆発した結果があれでした(笑)。

大黒:

私たちは、我慢の限界を超えると歌っちゃうんだ(笑)。

坂本:

そういうことも経て、私たちの意見をちゃんと聞いてくださるようになって。スタッフさんは、それまでもステージに立つ側と同じ気持ちでやってくださっていたとは思うんです。でも、実際にステージに立っている私たちとは、ズレがあって当然ですよね。お互いそれに気づいて、しっかり話し合うようになりました。

咲良:

でも、自己プロデュースって難しいなとは思います。やっぱり、やりたいことと、客観的に求められていることは違ったりするので。“あれやって、これやって”って言われていることって、客観的に求められていることなんですよね。だから、それをやれば喜んでもらえたんですけど、今は、自分たちのやりたいことが、喜んでもらえることとは限らなくて。なので、ちゃんと客観的な視点を持たないと、ただの自己満足で終わってしまうので、そのバランスはちゃんと取りたいなって思います。

――そこは1つの壁ですよね。やりたいことと求められていることが、必ずしも一致するわけではないですし、やりたいこととできることも違ったりしますしね。

咲良:

そうなんですよ、難しいなって思っています。

TEAM SHACHI
大黒柚姫

ファンの協力もあって、TikTokを通じて私たちを知ってくれた方に驚いてもらえたんです(大黒)

――最近はTikTokの「待ち合わせに、飽きもと。」がバズりましたけど、どういう経緯で始まったんですか?

咲良:

後輩ちゃんたちがTikTokでいっぱいバズったりしていく中で、今の時代にTEAM SHACHIがどう世の中にハマっていくというか、じゃあ、どうやったらバズるんだろうって考えた時に、最初は匿名の別アカウントでとにかくいろいろなことをやってみたんです。TikTokの流行りのフォーマットをシャチ流にアレンジしたものだったり、普通のダンス動画だったり、ほかのグループさんの曲を踊ってみたり、いろいろなところへロケに行ってみたり。でもやっていくうちに匿名性が難しくなったりもしてきて、夏くらいに思い切って新しいアカウントを立ち上げようとなって。それが結果、“顔を出さずに全力で踊る”なんですけど、1投稿目からたくさんの反応があって(笑)。そこは10年以上やってきたステージでの気合というか、そういうメンタリティが活かされているねって話にはなっています。

――顔出ししない動画が1番ウケるというのは、心中複雑ですよね。

秋本:

でも、それが1番だったんですよ(笑)。

大黒:

ホント、いろいろやったんですよ。ライブ終わりに、スタッフさんから急に音楽をかけられて、突然踊ってみたりとか。でも、あれが一番受けました(笑)。

坂本:

アイドルのファンの方に知ってもらうのはもちろんなんですけど、TikTokを観ている一般の方にどうやったら刺さるのか。TEAM SHACHIを知らない人にどうやったら知ってもらえるのか……せっかくやるなら、そういうふうになるようにしたいなとは思っていて。TikTokで“街中で踊る”っていう動画で再生回数が伸びている投稿があったので、“これなら私たちもいけるんじゃない?”ってことで、顔も出さず正体も明かさずやっていったら、あるタイミングで“M”(100万回再生)がついて、どの動画も全体的に再生回数が伸びていくようになったんです。そのタイミングで、どうやってTEAM SHACHIだと明かすか考え出しました(笑)。ちょうどよいタイミングで<スタプラアイドルフェスティバル ~秋の新曲収穫祭~>(2023年10月29日/横浜アリーナ)があって、同時進行で「沸き曲」をそこでお披露目する企画も進めていたので、じゃあ、そこでTikTokのこともばらそうってことになったんです。始めた時は、そんなことまで決めていたわけではないんですよ。

秋本:

それこそ最初のアカウントでは顔も出していました(笑)。

咲良:

顔じゃバズらなかった(笑)。

秋本:

でも、遠目にもTEAM SHACHIのよさが伝わる動画だと思うんですよ。みんなが元気いっぱいに楽しそうに踊るっていうのは、SHACHIらしいと思います。だから、シャチらしいバズり方をしたなって思っています。この楽しいダンスは、TEAM SHACHIのライブに来たら観れるよってことなので。

坂本:

結果、よかったよね。

秋本:

ウマくハマったよね。あそこまでバズるとは思っていなかったけど。

大黒:

ほーちゃんは、カメラの前でしゃべったりしているんですけど、声に特徴があるので、気づいたファンの方もいるんです。でも、“メンバーが公表していないっていうことは……”って空気を察してくれて、特定されてしまうようなコメントは控えてくれていたんですよ。私たちにも“知ってるよ”っていう空気を出さないでいてくれて。そういうファンの方の協力もあって、今回TikTokを通じて私たちを知ってくれた方に驚いてもらえたんですよ。最近は、外で踊っていたりすると“「待ち合わせに、飽きもと。」さんですよね?”って声をかけてくださることがすごく増えて。

咲良:

アカウント名で声をかけられるなんて、1番ジワるよね(笑)。

大黒:

“名古屋駅に来たけど、ひょっとしたらいるかなって思いながら歩いていたんです”って言われたりしました。そういうことが増えて嬉しいです。

――多くのアイドルグループは、みんなバズりたいわけじゃないですか。でも、なかなかウマくいかない。そんな中でしっかりバズったというのは、すごいことですね。

坂本:

でも、これは私たちだけの力ではなくて、みなさんに力を貸していただいてできたことなんです。メンバーとスタッフさんたちとチームで話をしながら、形にしていったんですよ。

――アルバムでプロデュースに関わったり、TikTokでのバズに成功したり、さまざまなことに取り組んでいますが、それらは自分たちの引き出しを増やしていかないと、アイディアも尽きてしまってなかなか続きませんよね。引き出しを増やしたり、表現力を高めるためのインプット作業は、普段どのようにしているのですか?

咲良:

アイドルっていうことで言えば、ゆずき(大黒)がむちゃくちゃやってます。

大黒:

アイドルがすっごく好きなんです(笑)。アイドルが私の生活基盤なんですよ。好きだからこそ、なりたいアイドル像が明確にあって、そこに近づくために、この曲ではこういう表現をしてみようという感じでやっているんです。アイドル現場に行っても、ヲタクとして楽しみつつ、“こういうふうにしてくれたら嬉しいな”とか“こういう発信の仕方はいいな”とか、ファンとしての気持ちがわかるので、そうやって現場で感じたことは、自分でも取り入れています。

――アイドル現場でインプットしているわけですね。

大黒:

実際にやってみるとすごく喜んでもらえたりするんですよ。だからファンの方とは同じ仲間というか、ヲタクの気持ちのわかるアイドルというか、そんな感じで仲よくしてもらっています(笑)。そういう感じで趣味が仕事につながっている感覚は、むっちゃありますね。

――ちなみに最近の推しは誰ですか?

大黒:

いっぱいいます!

一同:

はははは(爆笑)。

大黒:

日本だとモーニング娘。'24さんの櫻井梨央ちゃんと、卒業した佐藤優樹ちゃん。あとは=LOVEの野口衣織ちゃんが好きです。カッコいい系が好きなんですよ。

――みなさん、パフォーマンス中の表情がカッコいいですよね。存在感もすごくあって素敵だと思います。

大黒:

そうなんですよ! 存在感があって目を引く子が好きなんです。佐藤優樹ちゃん推しで周りが見えない盲目系ヲタクだったんですけど、優樹ちゃんが卒業してからは、推し増しの楽しさを初めて知って。今、規模拡大中です。

坂本:

話が通じるから嬉しいでしょ?(笑)

大黒:

語れて嬉しい!

坂本:

このままだと1時間以上話し続けますよ(笑)。

大黒:

大丈夫です、このへんにしておきます(笑)。

TEAM SHACHI
秋本帆華

今1番自分たちが楽しいライブをしている自信があるので、ライブを体感してほしい(秋本)

――先ほど、現在ツアー中という話が出ましたが、アルバムに入っている新曲の反応はいかがですか?

坂本:

すごくいいよね?

咲良・秋本・大黒:

(大きくうなずく)

坂本:

みなさん、むちゃくちゃ褒めてくださいます。シャチのライブの強みである“上げるカッコいい曲”ってことだと、やっぱり「沸き曲」が評判がいいですし、まったく逆の温かい雰囲気がある、浦小雪さんが作ってくださった「だれかのために生きる今日を」もすごく好評だよね?

咲良・秋本・大黒:

(再び大きくうなずく)

坂本:

メンバーの温かなファルセットが心地いいって言ってもらって。この曲は、ライブではスタンドマイクを使ってパフォーマンスしているので、また違った印象にもなっていると思います。今回のアルバムは、曲によっていろいろな反応があって、それぞれ違うので、それがすごく面白いですね。

秋本:

好きな曲もバラバラだよね。

大黒:

そうだね、偏ってないよね。

咲良:

似た曲がないからね。だからどの人も必ずどの曲かに引っかかるんだろうね。

――そう考えると、ファンの方の志向性も幅広いのかもしれないですね。

秋本:

そうかも。

大黒:

そういう感じはするよね。

咲良:

メンバーに似てきたなって思います(笑)。

大黒:

確かに、メンバーが好きなものを好きになってくれるイメージはある! なお(咲良)のファンだったらロックが好きな方が多いし、ほーちゃんだったらアニメ、ハルだったらダンスが好き……“もう踊りたい!”みたいなダンス民が多いし、私だったらアイドル全般が好きな方が多いんですよ。いろいろなファンの方がいるので、ライブだと踊っている方もいれば……撮影許可が出ている曲でもずっと踊っている黄緑の人たちがいるんです(笑)。

咲良:

黄緑は踊りがちだよね(笑)。

大黒:

ハルのファンの方は踊りがちなんですよ(笑)。ハルはダンスが得意で、ダンスの面でグループを引っ張っていってくれているので、ファンの方もダンスが好きになるんでしょうね。そういえば、この間、グリーティングがあったんですよ。“ここではこういうふうに踊りたいんだよね”とか“クラップのウラ打ちは難しいよね”とかっていう話になって。みんな、ダンスに対してすごくストイックなんですよ(笑)。

咲良:

ダンスのレクチャーコーナーみたいなことをやってほしいって言われたんですよ。“振り付け講座”みたいなことなんだろうなと思って、“どの曲がいい?”って聞いたら、“いや、ヒップホップとかを”って(笑)。

一同:

はははは(大爆笑)。

大黒:

それは私たちじゃ無理なんで、ハルにお願いした(笑)。

咲良:

ハルしかできないよね。めっちゃ面白かった(笑)。

坂本:

私がヒップホップダンスを習っているので、ファンの方が教えてほしいって(笑)。

咲良:

そうか、曲じゃないのかって(笑)。

坂本:

曲じゃなくてジャンルだった(笑)。

――とてもいいエピソードだと思います(笑)。最後に読者にメッセージをお願いします。

大黒:

よかった! ヒップホップの話で終わりじゃなくて(笑)。

一同:

はははは(爆笑)。

秋本:

TEAM SHACHIのライブといえば、一緒にコールをしたり踊ったりというのが楽しみ方ではあるんですけど、とにかく1回観に来てほしいです。今1番自分たちが楽しいライブをしている自信があるので。私たち自身も楽しんでやっていますし。曲を聴いていただくだけでももちろん嬉しいんですけど、ライブを体感してほしい。12年やってきたからこそ届けられるものがあると思っていますし、好きにさせる自信もあるので、ぜひ来てください!

TEAM SHACHI

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<ライブハウスツアー2023-2024 WINTER 〜ライブスペクタクル!命短し、沸かせよ乙女〜>

2024年2月25日(日)東京・KANDA SQUARE HALL

※終了公演は割愛

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