宇都宮市が「スーパースマートシティ」の実現を目指す予算 「公共交通の強化・子育て支援」

 「中期財政計画」を踏まえた健全な財政運営を基本とした宇都宮市の予算は、これまで築き上げてきたまちづくりの成果を発展させ市が進める夢や希望がかなうまち「スーパースマートシティ」の実現に向け取り組む予算です。

 2024年度、宇都宮市が進める公共交通の強化に向け「魅力ある都市空間」の形成と「公共交通ネットワークのフル活用」に前年度から11億円多い約280億円が計上されています。

 新しい事業としては、LRT・ライトラインの利用促進として自転車を乗せられるサイクルトレインの実施に向けた実証実験や、開業1周年記念事業などに1億2500万円が充てられているほか、交通系ICカード「totra」の小学生への配布、通学者を対象にしたライトラインとバスの連絡定期券の購入支援、それに、バスからバスへの乗り継ぎ割引制度の実施など、ライトラインを含む公共交通の利便性向上と利用促進に約4億2千万円が計上されています。

 また、JR宇都宮駅西側の大通り沿線における民間開発促進に向けた調査の実施など都心部におけるまちづくりの推進に約1億2600万円、それに、宇都宮駅西口大通り南地区の市街地再開発事業への助成などに約11億6千万円が充てられています。

 そのほか、子育て支援をはじめとする「宮っこ」が安心して健やかに成長できる環境づくりの推進には、前年度比約35億円増の約492億円が計上されています。

 おたふくかぜ予防接種費用の一部助成など子育て世帯の負担軽減に約147億円、それに、児童相談所設置基本計画の策定など児童虐待防止の推進に1億円余りが充てられています。

© 株式会社とちぎテレビ