戦力アップを目指すパドレス キム・ハソンをトレードする可能性も

野手組のキャンプインが迫るパドレスは、現在もシーズン開幕に向けてロースターのアップグレードを模索している。日本時間2月14日、A・J・プレラー編成本部長はFA市場とトレード市場の両方で「かなり活発」に動いていることを明言。日本時間2月23日にはオープン戦の初戦(対ドジャース)を控えているが、他球団とも継続的にトレード交渉を行っているようだ。昨季ゴールドグラブ賞を初受賞し、今季が4年契約の最終年となる金河成(キム・ハソン)をトレードする可能性も取り沙汰されている。

プレラー編成本部長は「我々は常に戦力の獲得と向上を求めている」とコメント。「キャンプ開始時のメンバーとキャンプ終了時のメンバーは間違いなく大きく異なっているだろう」とスプリング・トレーニングの開始後も戦力アップのための動きを継続していく方針を明言した。

パドレスはフアン・ソトとトレント・グリシャムをトレードで放出した外野手、そしてブレイク・スネル、マイケル・ワカ、セス・ルーゴの3人がFAで抜けた先発投手陣が弱点となっている。FA市場で大物選手を獲得できるほどの経済的な余裕はなく、昨季の活躍でトレード・バリューが高まっているキム・ハソンを放出することも検討されているようだ。

キム・ハソンは今季限りで4年2800万ドルの契約が終了し、来季は相互オプションとなっているが、相互オプションが行使されるケースはほとんどない。プレラー編成本部長は「彼はチームの重要な戦力だ。いい戦いができているとすれば、彼がダイヤモンドの中心にいるはずだ」と語った一方、契約延長に向けた動きについては言及を避けた。ただし、現時点ではキム・ハソンに対して魅力的なトレードのオファーは届いておらず、放出に向けた動きは具体化していないとみられる。

ソトやスネルが抜けたとはいえ、フェルナンド・タティスJr.やマニー・マチャドといったスター選手がおり、今オフは松井裕樹、高佑錫(コ・ウソク)、ワンディ・ペラルタらを獲得してブルペンを強化。ポストシーズン進出の可能性がないわけではなく、プレラー編成本部長は今後もロースターのアップグレードを模索していくことになりそうだ。

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