「高額すぎる」 東葉高速沿線の住民団体が運賃値下げを千葉県に要望

沿線の住民団体 東葉高速の運賃値下げ 県に要望

 東葉高速線の運賃が「公共交通機関として高額過ぎる」として、沿線の住民団体が2月14日、運営会社の東葉高速鉄道の筆頭株主である千葉県に対し、運賃の引き下げを求める要望書と署名を提出しました。

 千葉県八千代市と船橋市を走る東葉高速線は、初乗りの運賃が大人で210円と近隣の他の私鉄に比べ高額となっています。

 住民団体「仮称:東葉高速鉄道運賃を値下げする会」は14日、県庁を訪れ、県の鉄道事業室長に、運賃の引き下げを求める熊谷知事宛ての要望書と、沿線の住民らによる7000筆余りの署名を提出しました。

 要望書では、「公共交通機関として運賃があまりにも高額過ぎる」などとして、県に対し、有利子負債の返済凍結などで通学定期と普通運賃の引き下げを早期に実現するよう求めています。

 要望後に記者会見した住民団体のメンバーで、船橋市にある芝山団地自治会の幹部は、「高額な運賃が千葉県の発展を歪めている。借金返済に回す資金を運賃値下げの原資に回してほしい」と訴えました。

 要望書を受け取った県の鉄道事業室長は、「県としても重点要望の一つとして東葉高速鉄道への支援を国に求めている。声を上げ続けることが大事で、国への働き掛けを続けていきたい」と述べています。

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