雇い止めの無効求め提訴 パタゴニア元パート社員

アウトドアブランド「パタゴニア」の元パート社員が、雇い止めは不当だとして地位確認などを求める訴訟を札幌地裁に起こしました。

提訴したのはパタゴニアユニオン元代表の藤川瑞穂さんです。2013年に「労働契約法」が改正され、5年以上働いた有期労働者は「無期雇用への転換を申し入れること」が可能になりましたが、札幌市内の店舗で働いていた藤川さんは、5年を迎える直前に雇い止めとなっていました。

訴状によりますと、藤川さんは従業員の地位が現在もあることの確認と未払い給与などの支払いを求めています。藤川さんは会見で「どんな組織も弱点のない組織はないと思うんですね。その弱点に対して内側にいる人間がどう向き合っていくか。当事者が声を上げなければ変えられない問題だろうと思う」と話しました。

藤川さんはこれまで自ら立ち上げたパタゴニアユニオン代表としても、雇用継続を求めて団体交渉を重ねてきましたが決裂していました。パタゴニア日本支社は提訴に対して、「詳細を把握しておらず、コメントは控えます」としています。

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