佐野市新年度予算案 過去最大の規模に「企業誘致の促進やカーボンニュートラルなど」

 佐野市の金子裕市長は、2月13日に588億円あまりにのぼる新年度(2024年度)の一般会計当初予算案を発表しました。

 佐野市の新年度の一般会計当初予算案は588億4千万円で、前の年度から63億7千万円、率にして12.1%増え、過去最大の規模となりました。

 主な事業としては、栃木県内初となる民間企業による産業用地の整備に対する支援制度など、企業誘致を促進するためのさまざまな取り組みに、あわせて1億1千800万円を計上しています。予算には組み込まれていませんが市内に本社を移転した企業に法人市民税に相当する金額の支援をする取り組みも始まります。

 また、カーボンニュートラルに向け、家を生活で消費するエネルギーを実質ゼロにする「ZEH住宅」化する市民への助成に4500万円、それに、公共施設の照明をLEDに変える事業に約18億円を充てました。

 それに加えて、佐野市が力を入れる事業として、4年後のロサンゼルスオリンピックの追加競技に承認されたクリケットを核としたまちづくりや、国の重要有形民俗文化財に指定するよう答申された「天明鋳物」のブランド力向上を挙げています。このうち、新たに追加されたのは国際クリケット場の整備計画、天明鋳物の生産用具のお披露目展などの事業です。

 そのほか、ラーメン店の混雑状況を可視化して観光客の市内周遊を促進する事業に275万円、スポーツ医科学センターの整備事業に4800万円を盛り込みました。

 佐野市の新年度予算案は、市議会に提出され3月21日に採決が行われます。

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