県立美術館の新たな目玉としてシスレーの絵画「冬の夕日」を購入すると発表 栃木県知事会見

 知事は14日に定例の会見を開いて、栃木県立美術館の新たな目玉として、フランス印象派を代表する画家・アルフレッド・シスレーの絵画を購入すると発表しました。

 印象派の創立メンバーの一人であるシスレーは、パリ生まれのイギリス人です。県立美術館にも作品が所蔵されているイギリスを代表する画家のターナーやコンスタブルの絵に感動して画家を志したと言われ、作品のほとんどが風景画です。

 「冬の夕日」はシスレーが1883年ごろに描いた作品。今回は、国立西洋美術館の紹介で3億6千万円で購入する見通しとなりました。

 1億円を超える作品の購入は、28年ぶりで19日に開会する県議会通常会議に関連議案を提出します。

 「冬の夕日」は、4月20日から始まる県立美術館のコレクション展でコンスタブルやターナーの作品と共に展示されます。

 そのほか、県が行った「家事分担に関する意識調査」で男性の職場環境の改善などを求める回答が多かったことについて、福田知事は「社会全体、あるいは家族全体の意識が向上し、みんなで支え合う環境が整わないと、一定数までは改善しても行き渡らないという懸念が大いにある」と述べました。

 一方、13日に自民党が裏金事件を受けて、アンケート調査の結果を公表しましたが、詳細を説明しない議員の対応について問われると、福田知事は「政治家であれば自ら考えるべき。その対応を見て有権者が次の選挙でどう行動するかにつながっていく」と述べました。

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