テスラ「サイバートラック」が日本初上陸! 深夜の豊洲でメディアに初公開

2024年2月15日、テスラモーターズジャパンはテスラ初の電動ピックアップトラックをメディアに向けて日本初公開した。なお、今回は夜間の発表会だがストロボ撮影が禁止されていたため、内装などの画像が不鮮明なのは御容赦ください。

アメリカ発売を記念して、日本でも展示ツアーを開催

直線基調のスタイリングは、イメージスケッチをそのまま実車化したよう。全長は5.7m近くの、日本のマイクロバスより長い。

今までは乗用車(SUVやスポーツカー含む)のバッテリー電気自動車のみを製造していた米国のテスラモーターズが、初めて送り出したピックアップトラックが、この「サイバートラック(Cybertruck)」だ。2023年12月に米国で最初のデリバリーが行われたのを記念して、日本でも初お披露目されることになった。したがって展示車両は米国仕様で、ここで紹介している数値は、すべて米国仕様の換算値だ。

そのサイズは、全長5682.9×全幅2413.3(ドアミラー含む)×全高1790.8mmと、かなり大きい。日本のマイクロバスよりもひとまわり以上大きい。しかも、直線基調で折り紙細工のようなデザインも独特。まさにテスラの言う「未来からやって来たクルマ」的なスタイリングだ。外骨格はウルトラハードステンレススチールエクソスケルトンボディと名づけられた強力なステンレス鋼材製で、塗装はされていない。

インテリアは他のテスラ車同様きわめてシンプルで、ダッシュボード中央にメーターと操作パネルを兼ねた18.5インチのタッチスクリーンが備わるだけ。ステアリングホイールには世界初の純粋なステア by ワイヤ機構を採用しているという。

ゼロヨン加速はポルシェ911より速い! しかも・・・

写真では見にくいが、ダッシュボード中央に18.5インチのタッチスクリーンが備わるだけのシンプルなインテリア。

本国仕様では1モーターのRWDと2モーターのAWD、そのハイパワーバージョンであるサイバービーストが設定されている(展示車両のグレードは不明)。モーターのスペックなどは未発表だが、サイバービーストの航続料理は515km(推定)、レンジエクステンダーなら705km以上。

しかも車両重量は3104kgもありながら、0→100km/h加速は2.7秒、最高速度は209km/hというハイパフォーマンス。テスラでは、SS1/4マイルの加速競争でサイバートラックがポルシェ911より速く、しかもそのサイバートラックは別の911を牽引していた!という動画が配信されている。

ベッド(荷台)の容量は1897Lで、リアシートを折りたためば3423.5Lという大容量を誇る。荷台にはシャッター式のカバーも備わる。また、フロントにもかなりの容量がある「フランク」も備える。最大積載量は1134kg、牽引能力は4990kgと強力だ。

このテスラ サイバートラック、日本仕様の導入に関しては現段階では何のアナウンスもされていない。なお、車両は2024年2月25日(金)まで東京都江東区のチームラボプラネッツ TOKYO DMMで展示され、その後は関東、東海、関西、九州で展示を予定している。展示の詳細に関しては、テスラジャパンのXアカウント(@teslajapan)を参照して欲しい。(文と写真:篠原 政明)

リアスタイルも独特。全高は約1.8m、ドアミラーを含む全幅は2.4m以上、ミラーをたたんでも約2.2mもある。

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