ミルクボーイ&スリムクラブがオリジナル漫才を披露! 今田耕司&みちょぱが「ふるさと漫才2024」収録を振り返る

テレビ朝日系で2月18日放送の「スターの地元を笑いで深掘り!ふるさと漫才2024」(午後1:55=メ~テレ制作)に出演したミルクボーイスリムクラブ、MCの今田耕司、みちょぱ(池田美優)らのコメントが到着した。

「ふるさと漫才2024」では、大谷翔平選手、藤井聡太八冠という令和の2大スターのふるさとを実力派漫才師が訪れ、知られざる地元の魅力や偉人を直接取材し、集めた町のネタを基に、それぞれが漫才を制作して披露する。

「M-1グランプリ2010」準優勝のスリムクラブ(真栄田賢、内間政成)は大谷選手のふるさと・岩手県奥州市へ。大谷選手の私設応援団を立ち上げた人物の経営する美容室では、待合いスペースに並ぶ超貴重な大谷グッズに大興奮する。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝前の大谷選手の“あの名言”にまつわるレアグッズを見せてもらうなど、オーナーと意気投合した2人は、大谷選手が少年時代に通った“聖地”と、アメリカでも恋しがった大好物の存在を耳にし、調査していくことに。

大谷選手が少年時代に通った“聖地”について調べていくと、大谷選手が子ども時代に通っていたバッティングセンターの主人と出会う。「ドジャースに行ったらホームラン60本」と期待をかける主人から、あいさつの際に預かった名刺には“長男”という名前が。「おさお」さんとあるが、本人の口から意外過ぎる事実が明かされ、スリムクラブも大爆笑の展開に。

続いて、大谷選手がアメリカでも恋しがった大好物の存在を調査すべく向かったのは、街を代表する和菓子店「回進堂」。社長は江戸時代から続く12代目だ。立て板に水のようなしゃべりにスリムクラブも閉口する中、大谷選手の元同級生から地元の特産・江刺リンゴを使ったゼリーを恋しがっていると聞いた社長が取った“驚きの行動”とは!?

聞き込みを続けていたスリムクラブが途中で立ち寄った玩具店「ベビーショップ」は、一歩足を踏み入れると、最新のおもちゃから今ではプレミア必至の懐かしの品まで、あふれんばかりの商品が。少し歩くだけでおもちゃが崩れ落ちてくる無秩序な店内に、思わず 「どうしてちゃんとしてないのか?」と尋ねてしまう真栄田。すると、店主から驚きの答えが返ってくる。

さらに、地元民が口をそろえて名を挙げる奥州のソウルフード「深見屋」のから揚げの味を確かめに向かったスリムクラブ。ところが、口コミによると、その店の主人は“宇宙一”不愛想なのだとか。おっかなびっくり店ののれんをくぐると、「暮れの忙しい時に」「買うだけ買って早く終わりにしてください」という素っ気ない様子。ビクビクしながら早速から揚げを試食した2人に、ここでまさかの展開が訪れる。

ロケを終えたスリムクラブは「奥州市にロケに行ってきましたが、すごい人が出てきます! 一人一人が主人公、爆笑王、情熱の人! 全く知らない土地でしたけど、すごいエネルギーをいただきました。 大谷選手のおかげで、みんながすてきな気持ちになって街がより盛り上がっている感じが伝わりました」と真栄田が振り返ると、内間も「僕もやる気になりました!」と口にする。そんな内間を見た真栄田は「大谷翔平さんは奥州市、世界だけじゃなく内間もやる気にしました!」と、相方の変化にもうれしそうな様子だ。

一方、「M-1グランプリ2019」優勝のミルクボーイ(駒場孝、内海崇)が訪れたのは、藤井八冠のふるさと・愛知県瀬戸市。藤井八冠の応援垂れ幕があちこちに飾られている商店街に向かったミルクボーイは、駐車場の壁におびただしい数の瀬戸焼のオブジェが並んでいることに気付く。なんとも味のある造りに、駒場も子どもの瀬戸焼体験の作品かと想像するが、持ち主らしい喫茶店の店主に話を聞くと、すべて自作なのだという。驚きを見せながらもツッコミを入れる2人に、VTRを見ていた今田、みちょぱにも笑顔になる。

駅前の喫茶店「スマイル」を訪れた2人は、藤井八冠が昇段や戴冠するたびに応援メニューを製作しているそうなのだが、六冠を達成した時には七冠になった時のことを考えるなど、その昇段・戴冠スピードにメニューの開発が追いつかないという悩みも。さらに、観光協会で聞き込みをしていくと、瀬戸市の婚姻率を上げるため「街コン」を主催する名物おばさんがいることを耳にする。どうやら「ネットワーク・せとっこ」という名前で活動し、これまでに多くのカップルがゴールインさせている人たちに話を聞くべく向かったミルクボーイ。そこに待ち構えていたのは、なんと平均年齢80才超えの超元気なマダムたちだった。

怒濤(どとう)のロケを終えて、ミルクボーイは「いや〜、瀬戸市はいいところですね。皆さん温かいからいろいろしゃべってくれる」(内海)、「本当に温かい…情報をいっぱい仕入れましたね」(駒場)と街の人の温かさを実感したよう。さらに、内海が「みんなが藤井聡太さんを応援してる」と口にすると、「街が一丸となってますね」と駒場。内海は「めちゃめちゃいい街ですからね。いろいろ魅力が詰まってますんで、果たしてどんな漫才になってるんでしょうか? ぜひ! お楽しみに〜!」とメッセージを寄せた。

VTRで2組のロケを見守ったMCの今田、みちょぱは、「2組が最後に舞台で満員のお客さんの前で漫才をするって、独特の緊張感がありました。VTR も楽しかったし、令和のスターの出身地を深掘りすることによって、ルーツも含めて、よりスターのことが分かってくる素晴らしい番組です。ラストは実力派の漫才師によるこの日限りの漫才と、ほかにない番組でした」(今田)、「お客さんも温かくて、客席とステージとのやりとりも、すごくいいなって思いました。2人のスターの地元は今までも取り上げられることがありましたけど、ここまで深くは知りませんでした。2組の芸人さんが実際にロケに行って、取材をたくさんした上での漫才を披露していただくという、情報あり、笑いありと魅力を詰めまくった番組です。テレビの収録という感じがしなかった。地元の方も地元じゃない方もすごく楽しく見てもらえる内容だと思う」(みちょぱ)と、この番組ならではの魅力を絶賛。

加えて、みちょぱが「瀬戸市も奥州市もキャラの濃い方が多くて面白かったです。やっぱりスターがいる町はいい町です(笑)」とそれぞれの街で暮らす人たちにも触れると、今田も「大谷選手や藤井さんのことでロケに来たら、普通はできるだけお二人の情報を話そうって思うじゃないですか。でも皆さん肝が据わっているというか、自分の情報しかしゃべらない」と笑う。

そんな今田は「ご自身もロケに行って、ネタを作ってみたいか?」と聞かれると、「絶対お断りします(笑)」と即答。「あんな短い時間で新しいネタを作って、お客さんの前で披露するなんて…客席の前の方で見させてもらいましたけど、非常に緊張感が伝わってきた。なかなか2組ともあんな表情を見せない。目の潤み方、あれはなかなかないですね。皆さんにも伝わってほしい」と2組の奮闘ぶりを称えた。

ロケの様子を通じて、大谷選手と藤井八冠に関しての印象の変化を問われると、今田は「当たり前ですが、もともとは何者でもない、どこにでもいる人たちが、いろいろな人との出会いや環境、努力で才能を伸ばしてきたんだなと思いました。そう考えるとみんな同じなんだなと。出身地を深掘りすることで、いろいろな興味の観点からより深くお二人のことが分かった気がします」と話す。すると、みちょぱも「藤井さんのサイン一つ取っても、一言を添えていらっしゃって、本当にいい方なんだなということが伝わってきました。サインにあの一言があるだけで、受け取る方も気持ちが変わってくると思います。ずっと応援したくなると思う」と、スターたちの素晴らしさを再認識したようだ。

また、ミルクボーイとスリムクラブの漫才について聞かれた2人は「すごかった!」と声をそろえる。みちょぱは「楽屋が2組と隣だったのですが、必死に練習する声が聞こえてきて、やっぱり不安なんだろうなあって思っていたので、それを本番であんなに近い距離で見させていただいて、感慨深かったです。終わった後の解放感がすごく伝わってきて、一生懸命やったことが伝わってきました」と感激し、「さきほど試食したソウルフードをぜひ漫才に盛り込んで」というリクエストをしたことで、2組により緊張感を走らせる場面も。

その様子を目の当たりにした今田は、「ネタになる情報がたくさんありすぎて、逆に困ったんじゃないですかね。たださえ緊張してるのに『ふるさとグルメのことネタに入れて』って直前に振ったから(笑)」と言うと、「やっぱり芸人さんのここぞという時の気合の入れ方はすごいなとあらためて感じました」と称賛の声を上げた。

最後にあらためて、番組の魅力について「漫才師がスターの地元でロケをしてその情報を基にネタを作り、お客さんの前でこの日限りの漫才を披露するという、2段重ねになった新しい番組です。テレビでやる時は劇場で何度か披露した後とか、稽古を積んだ上でやるんですけど、ここでいきなりネタ下ろしですから。あり得ないくらい緊張している芸人とプロの底力をぜひ見ていただきたい」(今田)、「スターの素顔も見えてくるし、とにかく地元の人が面白すぎます。見た後は絶対に奥州市と瀬戸市に行きたくなるはず。次の旅先にぜひ選んでほしいです」(みちょぱ)とアピールして呼び掛けた。

会場の観客からも「芸人さんの底力を感じた」「お笑い好きだけでなく、グルメ好き・旅好きも楽しめる」「奥州市も瀬戸市もよく知らなかったが、漫才を見て行きたくなった」と好評だった「ふるさと漫才2024」。ベテランの今田にも「絶対にやりたくない」と言わしめる過酷な条件の下、実力派の2組がどんな漫才を仕上げてきたのか? 大谷ファン、藤井ファンはもちろん、お笑い好きも見逃せない。

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