犬が鼻にシワを寄せて歯をみせるなど怖い顔をすることを「ムキ顔」と呼ぶことがありますが、ムキ顔をする犬のなかには、怒っているコもいれば、怒っていないのに怖い顔になってしまうコもいるようです。

そもそも、犬はなぜムキ顔をするのでしょうか？

「犬がムキ顔をする理由と対応」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬がムキ顔をする理由

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬が鼻にシワを寄せて歯をむき出し、ムキムキと怖い顔をすることを「ムキ顔」と表現する飼い主さんがいるようです。犬がムキ顔をするのはどのような理由が考えられますか？

岡本先生：
「犬は相手に嫌だと伝えたいとき、近づいてほしくないとき、これ以上近づいたら攻撃することを伝えたいときなどに鼻にシワをよせてムキ顔をすることがあります」

怒っていないのにムキ顔をする犬もいる

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬のなかには、怒っていないにも関わらずムキ顔をするコもいるようです。この場合、犬はなぜ怖い顔になってしまうのでしょうか？

岡本先生：
「まれに怒り以外の嬉しい感情が高ぶることでムキ顔として表情に出るコがいます。

また、ムキ顔をしたときに飼い主さんが笑ったり喜んだりした経験があると犬が学習して、飼い主さんの反応が嬉しくてムキ顔をするコもいます」

犬がムキ顔をするときの対応

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬が怒ってムキ顔をするときはどのような対応をすればよいですか？

岡本先生：
「犬が威嚇をするなど怒ってムキ顔をしている場合は、犬の興奮がおさまるまで構わずにそっとしておくのがよいでしょう」

――では、犬が怒っていないのにムキ顔をするときはどのような対応をすればよいのでしょうか？

岡本先生：
「犬が怒っているのではなく、注目してほしい、嬉しいという気持ちからムキ顔をしている場合は、構ってあげるとよいでしょう」

本来、犬が鼻にシワを寄せて歯をむき出す行動は、怒っていることを伝える警告の意味があるので注意が必要です。しかしながら中には喜びによるムキ顔をするコもいるようです。

愛犬がムキ顔をしているときはよく観察して気持ちを読み取ってあげたいですね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください