ハマ・オカモト&齋藤飛鳥がスカパラと夢のコラボ 大盛況の『ハマスカ放送部』イベントレポ

2月6日に『ハマスカ放送部』(テレビ朝日系)のイベント第2弾『ハマスカ生放送部 HEY!MUSIC! HAPPY!MEETING!’24~見てくれないとグーパン祭~』がEX THEATER ROPPONGIにて開催された。番組そのままの独特な2人のトークに加えて、A面、B面ともに豪華なゲストが登場することもアナウンスされており、2人の姿を見届けようと多くのファンが集まった。本稿では、A面(昼公演)の模様をレポートする。

OKAMOTO’Sのベーシストとして活躍しているハマ・オカモトと、乃木坂46を卒業後、俳優やモデルとして活躍している齋藤飛鳥がMCを務める音楽トーク番組『ハマスカ放送部』。着飾らずにありのままのスタイルを貫く齋藤とそんな齋藤を優しく包み込むハマという異色の組み合わせは、番組が放送されると同時に話題となり、現在では番組ファンも定着するほど人気の番組となっている。2022年11月29日に行われた第1回目のイベントでは乃木坂46の梅澤美波も登場するほか、OKAMOTO'Sに齋藤がドラムで参加して「Keep On Running」を披露するなど、リアルイベントならではのエンターテイメントを届けてきた。

開演時間になると、スクリーンには今回のイベント決定までの経緯を収めた映像が流れ、ハマと齋藤がステージに登場。前日から当日の朝にかけて関東では大雪による影響が懸念されている中での開催ということもあり、ハマは「こんなに集まっていただいてありがとうございます」と感謝を述べた。ハマが観客に「どこから来たのか?」と質問すると、会場からは「沖縄」などの声が上がり、齋藤は思わず「すごい!」と感嘆していた。

前回に引き続き行われた「ハマスカプレイバック裁判~2024再審~」のコーナーでは、梅澤とトンツカタンの森本晋太郎という番組ではお馴染みのゲストが登場。梅澤は「(第2弾が決まった時に)出る気満々でした」と笑みを浮かべ、齋藤について「お仕事でご一緒するのは卒業後では初めて」と久しぶりの共演であることを明かした。梅澤の存在に安心しきったのか齋藤は「もう何もしなくていい」とキッパリ。齋藤らしい立ち回りに会場からは笑いが起こる。

齋藤に突きつけられた一つ目の罪状は「職務放棄罪」。VTRでは齋藤がこれまで番組で犯してきた数々の職務放棄罪エピソードが紹介され、番組にゲスト出演したこともある岡崎体育からは「ハマという男があの強大なモンスター(齋藤飛鳥)を生んだ」という強烈なフレーズも飛び出すなど、齋藤の罪について様々な疑惑が突きつけられる。それに対して齋藤は「私の意図が分かってない」と自信満々に反論し、番組の構成やファンのことを考えた上での立ち振舞いであることを強調。そんな齋藤のスタンスを認めた上で、梅澤が「次は飛鳥さんが何か動き出すことによって新たな面白さが生まれるかもしれない」と説得を試みるが、齋藤の理路整然とした物言いと目線に圧倒されてしまう。その後も齋藤の反論は続くもタイムアウトとなってしまい、結果的にゲストの梅澤とハマは有罪を宣告。最終的な審判は、観客と生配信視聴者からの投票によって決まったのだが、その結果に会場は大いに盛り上がった。

二つ目の“圧迫罪”では、齋藤がスタッフを目力で圧迫しているのではないかという疑いがかけられる。齋藤は「ただ見ているだけ」と弁明するが、ステージ上で実演してみた結果、齋藤のまっすぐな瞳に圧倒されてしまう3人。会場からも「かわいい」といった声が聞こえるなど、まんまと齋藤の思惑通りになってしまう。しかしハマや梅澤も全力で抗弁を展開。こちらの判決についても結果はファンに委ねられた。

二つの罪状を受けてここからは齋藤が「ここにいる全員、私について無知罪」を突きつける。この企画では齋藤が用意した回答を二択で当てるというもの。「座右の銘」「好きなことわざ」「鳥を使って素敵な一句」といったトリッキーな質問が並んだ。この企画を通して、齋藤のまた新たな一面を知ることができたのではないだろうか。

「ハマスカリベンジ!」のコーナーでは、齋藤のセレクトで「高速封筒50枚数え」を行うことになったが、開始のカウントが始まろうとしたタイミングで、齋藤が「何枚数えるんでしたっけ?」と打ち明けると、ハマが「もうお手上げだよ!」、森本も「話にならないよ!」とご立腹。会場が一気に齋藤のペースに持っていかれる瞬間を生で目撃することができた。続いては「ゆず画像当て」、「アーティスト本名並び替え」と番組で苦汁をなめてきた企画に再挑戦。Creepy NutsのR-指定とDJ松永それぞれの本名を回答する「アーティスト本名並び替え」では、齋藤の活躍もあって見事に成功させた。

最後にはかねてから2人が望んでいた東京スカパラダイスオーケストラとのコラボステージが行われた。ハマはベース、齋藤はドラムで参加し「Paradise Has No Border」をパフォーマンス。齋藤のソロではひときわ大きな歓声が会場を包み込む。ハマの呼びかけで会場はオールスタンディングとなり、ダンスフロアさながらの盛り上がりとなった。東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一(Dr)は齋藤のパフォーマンスについて「ドラムめちゃくちゃ上手いんだね」と称賛すると、齋藤は「嬉しい」とはにかんだ表情を見せる。豪華なコラボで会場の熱を高めた齋藤は「清々しい気持ちです」とさっぱりとした笑みを浮かべ、A面のステージは幕を下ろした。

(文=川崎龍也)

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