<2007年に糀屋本店は「塩糀」を商品化。メディアに取り上げられるようになると、2012年にはブームになった>
東京・新宿の百貨店、伊勢丹で販売できることになり、地下食品売り場に立ってPR。「塩糀」や同時期に商品化した「こうじ納豆」は、舌の肥えた人たちにも好評で、手応えを感じました。
ブログを開設して、塩こうじの魅力を発信しました。食をベースに活動する人とつながり、情報交換をしました。アクセス数が伸びると、出版社が目を付けてくれました。塩こうじを紹介する本を2011年の末から3カ月で3冊出しました。NHKの番組にも出演しました。「塩こうじといえば浅利妙峰」となり、さまざまなメディアから声がかかるようになりました。
塩こうじは少しずつ広がり、人気に火が着いたのは2012年です。こうじと塩と水を混ぜて、1週間ほど寝かせるだけで作れ、肉や魚の料理がおいしくなります。手軽さが受けたのでしょう。