【マイヒストリー】こうじ屋ウーマン 浅利妙峰さん⑥【大分県】 塩こうじブームの仕掛け人

東京・新宿の伊勢丹地下食品売り場「シェフズセレクション」コーナーで「塩糀」をPRする浅利妙峰さん=2008年

 <2007年に糀屋本店は「塩糀」を商品化。メディアに取り上げられるようになると、2012年にはブームになった>

 東京・新宿の百貨店、伊勢丹で販売できることになり、地下食品売り場に立ってPR。「塩糀」や同時期に商品化した「こうじ納豆」は、舌の肥えた人たちにも好評で、手応えを感じました。

 ブログを開設して、塩こうじの魅力を発信しました。食をベースに活動する人とつながり、情報交換をしました。アクセス数が伸びると、出版社が目を付けてくれました。塩こうじを紹介する本を2011年の末から3カ月で3冊出しました。NHKの番組にも出演しました。「塩こうじといえば浅利妙峰」となり、さまざまなメディアから声がかかるようになりました。

 塩こうじは少しずつ広がり、人気に火が着いたのは2012年です。こうじと塩と水を混ぜて、1週間ほど寝かせるだけで作れ、肉や魚の料理がおいしくなります。手軽さが受けたのでしょう。

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