「世界」見据え工場移転 北上・UTO、旧黒岩小で4月生産開始

現工場で最後となるセールの準備をする従業員

 北上市下江釣子に唯一の生産工場を構える高級カシミヤニット製造のユーティーオー(UTO、本社東京都港区、宇土(うと)寿和社長)は3月末、同市黒岩の旧黒岩小校舎に工場を移転する。海外への販路拡大に伴い職人の作業環境の充実を図り、廃校舎の活用にも寄与する。17、18日は現工場で最後のファクトリーセールを開き、地域住民らに感謝の思いを伝える。

 旧黒岩小は1993年2月に完成し、木造2階建て延べ床面積約2千平方メートル。2023年3月に閉校して東桜小に統合された後、市が活用策を検討する中で、UTOが賃貸契約を結ぶことになった。

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