パドレスがボガーツを二塁へコンバート キム・ハソンが正遊撃手に

日本時間2月17日、パドレスのマイク・シルト監督はザンダー・ボガーツを遊撃から二塁へコンバートし、昨季ユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を初受賞した金河成(キム・ハソン)を正遊撃手として起用することを明言した。シルト監督はオフシーズンのあいだにボガーツとの話し合いを済ませており、ボガーツも「僕がこのチームに来たのはワールドシリーズに勝つためだ。(コンバートが)勝つために必要なら、そうすればいい。とにかく勝ちたいんだ」とチームの勝利を最優先し、二塁転向に前向きな姿勢を示している。

現在31歳のボガーツは11年2億8000万ドルという大型契約でパドレスに加入。移籍1年目の昨季は155試合に出場し、打率.285、19本塁打、58打点、19盗塁、OPS.790を記録した。メジャーデビュー直後の2年間は遊撃と三塁を兼任したものの、2015年以降は遊撃一本。しかし、守備は決して得意ではなく、パドレスとの入団交渉の際にも、11年契約の期間中にほかのポジションへ移る可能性について議論が行われていたという。

シルト監督は「誤解を招きたくないので言っておくが、ザンダー・ボガーツは昨季、遊撃手として優れた働きを見せ、サンディエゴ・パドレスにとってプラスを生む存在だった」とコメント。「しかし、その一方で彼はキム・ハソンの遊撃手としての価値を認めてくれている。チームのことを考えられるいい選手だよ」とボガーツのチーム優先の姿勢を讃えた。

キム・ハソンは今季終了後にFAとなる予定のため、二塁ボガーツ、遊撃キム・ハソンの布陣は1年限りとなる可能性もある。しかし、今季勝つことだけを考えれば、内野で最も高い守備力を持つキム・ハソンを遊撃手として起用するのは最善の選択肢と言えるだろう。なお、キム・ハソンがいることで、元遊撃手のフェルナンド・タティスJr.は外野へコンバートされており、遊撃からコンバートされるスター選手はボガーツが2人目ということになる。

ボガーツは「僕は三塁手として1回、遊撃手として1回、ワールドシリーズ制覇を経験した。二塁手としても優勝できたら最高だね」と言う。ボガーツのチーム優先の姿勢はパドレスの勝利につながるだろうか。

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