能登半島地震 今後も活発な地震活動に注意 来週は長雨に注意

1月1日に発生したM7.6(最大震度7)の地震以降、地震の発生数は増減を繰り返しながら大局的には緩やかに減少していますが、平成16年(2004年)新潟県中越地震や平成28年(2016年)熊本地震などと比較しても、地震回数は多く推移しています。今回の地震の活動域は、能登半島及びその北東側の海域を中心とする北東-南西に延びる150km程度の範囲に広がっています。1月1日16時以降、震度1以上を観測した地震は1654回となっています。(2月17日午前4時時点)

■今後の地震活動の見通し
1月1日に発生したM7.6の地震の発生前と比較すると、石川県能登地方ではこの1週間(2月9日以降)でも震度1以上を40回観測するなど、地震活動は依然として活発な状態です。今後1~2週間程度、最大震度5弱程度以上の地震に注意が必要です。最大震度5強や6弱以上の地震についても、平常時と比べると依然として発生しやすい状況にあります。

なお、日本海沿岸の大地震である昭和39年(1964年)の新潟地震(M7.5)や昭和58年(1983年)日本海中部地震(M7.79、平成5年(1993年)北海道南西沖地震(M7.8)の際には、最大の地震の約1か月後に大きな規模の地震が発生しています。昨年12月までと比べて地震活動の範囲は広がっており、これまでより広範囲で強い揺れを観測しています。また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。

■この先の天気は?
きょう(17日)~あす(18日)にかけては、北陸も晴れる所が多いでしょう。この土・日は貴重な晴天となりそうです。19日(月)は前線が日本海から南下してくるため、天気は下り坂です。その後20日(火)以降は前線が本州の南海上に停滞し、雨の降りやすい天気が続くでしょう。気温は20日(火)までは平年を上回る暖かさとなりますが、前線が南下後は平年並みの気温となり寒さが戻る予想です。極端な気温の寒暖差や長雨による融雪災害に注意が必要です。

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