タナー・スコットがマーリンズとの年俸調停に勝利 年俸570万ドル

日本時間2月18日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者はタナー・スコット(マーリンズ)が年俸調停に勝利したことを報じた。今季の年俸として、スコットが570万ドルを希望していたのに対し、マーリンズは515万ドルを提示。期限までに合意することができず、年俸調停が行われることになったが、選手側の主張が認められた。スコットは今季がFA前のラストイヤー。過去2年はいずれも年俸調停を回避し、2022年は年俸105万ドル、2023年は年俸282万5000ドルでプレーしていた。

現在29歳のスコットは2014年ドラフト6巡目指名でオリオールズに入団し、2017年にメジャーデビュー。新型コロナウイルスのパンデミックによる短縮シーズンとなった2020年にメジャー定着を果たし、25試合で防御率1.31の好成績を残した。翌2021年は62試合で16ホールドを記録したが、防御率5.17と成績が大幅に悪化。2022年4月、マイナー2選手とのトレードでコール・サルサーとともにマーリンズへ放出された。

移籍1年目は67試合に登板して自己最多の20セーブを挙げたが、課題の制球難が改善されず、防御率4.31、セーブ失敗7度と安定感を欠いた。しかし、昨季は与四球率が劇的に改善され、リーグ有数のリリーバーに成長。自己最多の74試合に登板して78イニングを投げ、9勝5敗12セーブ、24ホールド、防御率2.31、104奪三振、被打率.191、WHIP0.99という素晴らしい成績を残した。今季も引き続きクローザーとしての活躍が期待されている。

なお、スコットの年俸調停が決着したことにより、全30球団の年俸調停権を持つ全選手の契約更改が完了。今オフは15選手が年俸調停を行い、スコットを含めて選手側が9勝、球団側が6勝となった。マーリンズではスコット、ルイス・アライズ、ジャズ・チザムJr.の3人が年俸調停を行ったが、アライズとチザムJr.の年俸調停は球団側が勝利。選手側に軍配が上がったのはスコットだけだった。

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