残留を望むメッツ・アロンソ 「契約延長交渉は開始されていない」

近年、ピート・アロンソ(メッツ)は将来のことについて尋ねられた際、慎重に言葉を選びながらもニューヨークへの愛着を表現してきた。「ずっとメッツでプレーしたい」という思いは、1年後にFAを控えた現在も変わっていない。日本時間2月18日、フロリダのキャンプ地に姿を見せたアロンソは「生涯メッツのキャリアを思い描いている。ニューヨークが大好きだからね」とコメント。ただし、「将来のことは予測できない」とも語り、メッツとの契約延長交渉が開始されていないことを明らかにした。

先日、メッツのデービッド・スターンズ編成本部長は今季終了後にアロンソがFAになることについて「それが最も可能性の高い結果だろう」と語った。その理由の1つが、アロンソの代理人がスコット・ボラス氏であること。アロンソは前の代理人を解雇してボラス氏を雇った理由を尋ねられ、「それが自分と家族にとってベストだと思ったから」と語るにとどめた。代理人がボラス氏であること、メッツが契約延長交渉を開始していないことなどを考慮すると、今季終了後にアロンソがFA市場に出ていく可能性は極めて高いと思われる。

もちろん、FAとなったあとに再契約を結んだブランドン・ニモのように、アロンソがメッツと再契約を結ぶ可能性は残されている。大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力をもってすれば、他球団との争奪戦を制することは十分に可能だ。アロンソは「今はFAのことは考えていない。このチームのためにベストを尽くすだけさ」と今季のプレーに集中するスタンスを強調。「できる限りいいプレーをすること。キャリアのどの時点にいるかに関係なく、それが僕の仕事だから」と語った。

アロンソが契約延長しないままシーズンに突入する場合、メッツの戦況次第では、夏場の移籍市場において、トレードの目玉となる可能性もある。実際、昨夏には当時のビリー・エプラーGMがアロンソのトレードを検討していたとの報道も出た。スターンズ編成本部長がどのように考えているかは不明だが、メッツが前半戦で思うような戦いをできなかった場合、アロンソをトレードの駒として若手有望株の獲得を狙う可能性もあるだろう。

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