【年収350万円・仕事に不満アリのダメ社員】がいろいろなことをあきらめながらも3回目の転職で【年収750万円・仕事もそこそこ満足の管理職】になれたワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

「今の仕事はすごくつらい、だけど私には転職はムリ」と、仕事を嫌々続けているという人は少なくないでしょう。しかし今動かなければ、数年後も同じ場所で同じように苦しんでいるかもしれません。3回目の転職で満足のいく仕事と年収750万円を手にした〈こむたろ氏〉が、著書『「ちゃんとした自分」をあきらめたら、年収が上がりました。』から、経験をもとにしたアドバイスを送ります。

自分ではなく「環境」を変えたことでダメ社員から管理職に

「こむたろさん、管理職に昇進しない?」

3回目の転職をして1年ほど経った頃、上司に呼ばれた1対1のミーティングで、突然の提案がありました。

「チームメンバーをまとめてくれているし、仕事ぶりからしてもマネジメント側じゃないのはおかしい」と、上司が上層部に提案してくれたみたいです。

とてもありがたい話ですが、入社して1年という早いタイミングで昇進の話をもらったのには、大前提としてこの2つがあったからだと思っています。

・会社の業績が大きく伸びていた

・会社の中でも、成長部門で働いていた

年収は本当に、働く会社によって大きく左右されると実感しました。

昇進すると年収が150万円ほどアップするとのこと。これはもう、断る理由はありませんでした(その前の2年間は専業主婦をしていて、その間に貯金が底をついて再就職していますから)。

そんなこんなで入社時の年収600万円から、管理職に昇進し、年収は750万にアップ。やりたい業務にもシフトでき、なかなか悪くない会社員生活を送れるようになりました

この話をしたのは、「仕事できないとか言いつつ、結局はわたし仕事できるんです(ドヤ)」ということを言いたいわけじゃないのです。

ずっと仕事ができなくて悩んでいた、「ダメ社員」だったわたしが、仕事で活躍できるようになったのは、奇跡的な大変身を遂げたからではありません。

むしろ「自分の根本を変えられないからこそ、環境を変えた」、というのがいちばん大きかった

新卒で入った会社でうまくいかずにくすぶっていたままだったら、今頃どうなっていたんだろう、とふと思います。

当時のわたしのように、あなたも「仕事ができない」と思い悩んではいませんか? それはもしかしたら、「咲ける場所で咲いていないだけ」なのかもしれません

本当につらいことは「しょうがない」とあきらめない

「わたしには何もないから、今のところで働くしか道がない」

「今の会社で仕事ができないのだから、きっとどこに行ってもダメだ」

このようにわたしは、1社目の会社で「この環境を受け入れるしかないんだ」と、我慢し続けて働いていました。

この記事を読んでいるあなたも今、当時のわたしと同じように我慢して働き続けているのかもしれません。でも本当は、あなただって「選べる」はずなのです

実際には「転職先を探してみる」、「いったん無職になる」、「学校に通ってみる」、「副業をしてみる」、などたくさんの選択肢がある中で、今の環境がつらくても、「そこに残って働く」ということを「自分で選んでいる」のですよね。

そうは言っても、自信がない。行動に移す勇気がない。人と同じようにはいかない。生活のためには我慢しなきゃいけない。いろいろありますよね。仕事を選ぶうえで、「しょうがない」ことはたくさんあります。

でも、その「しょうがない」に、あなたは納得できていますか?

わたし自身も、転職するたびに、何かを選ぶかわりに、何かをあきらめてきました。しかし、そのあきらめは自分で考えて納得した選択だったので、後悔はありません。

1回目の転職

【あきらめた】ホワイト企業の条件

【選んだ】仕事で自信をつけること

2回目の転職

【あきらめた】正社員の安心感

【選んだ】時間と新しい経験

3回目の転職

【あきらめた】家庭中心の生活

【選んだ】正社員とお金

人によって「何をしょうがないとするか」は、ぜんぜん違います。

だけど、しょうがないと思えないから苦しんでいることには、「しょうがない」とあきらめてほしくないのです。自分のために。

えらそうに書いていますが、これまで「しょうがない」とすべてをあきらめていたわたしだからこそ、ここだけは伝えたい。そう思っています。

こむたろの気づき:本当につらいことを、「しょうがない」とあきらめない

こむたろ

※本記事は『「ちゃんとした自分」をあきらめたら、年収が上がりました。』(大和出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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