名鉄ホテルHD 〝持ち帰り〟で食べ残し削減 新たな取り組み

残った料理を容器に詰める顧客(名鉄グランドホテルで)

 名鉄ホテルホールディングス(HD、本社名古屋市中村区)は、傘下の名鉄グランドホテルとANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で、食べ残しを持ち帰る取り組み「モッテコ」を開始した。東海地区のホテルでは珍しい取り組み。軌道に乗れば2施設以外にも拡大し、グループをあげて食品ロス削減を推進する。

 モッテコは環境省が推奨する取り組み。名鉄グランドホテルの宴会場と18階の北京料理店、グランコート名古屋の宴会場で実施する。中心温度が75度以上・1分調理された料理に限り、煮込みや揚げ物、焼き菓子などが対象。モッテコの利用に追加料金はかからない。

 気温が高まる5月1日から10月31日は実施を避け、これ以外の期間も気温によって可否を判断する。

 グループホテルでは以前から、宴会開始後30分間と終了10分前は食事を促す「3010運動」を取り入れている。モッテコの利用は、食べ残さないよう心がけた上で、食べきれなかった場合に自己責任で持ち帰ることが条件となる。

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