不登校の理解促進へ 不登校になった子どもの教育機会を考えるため「支援団体」が講演会

 さまざまな理由で不登校になった子どもの教育の機会について考える講演会が、18日に宇都宮市で開かれました。

 この講演会は、不登校の児童や生徒の多様な学びの場や支援の仕組みなどについて伝えようと、NPO法人「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」が2017年から全国で開いているもので、栃木県内で行われるのは今回が初めてです。

 会場には、子どもを持つ保護者や教育関係者など約130人が集まったほか、オンラインでも100人が参加しました。

 講演に登壇した文部科学省初等中等教育局の大野照子さんは、不登校の児童生徒が急増し全国に約30万人ほどいて、2023年に文部科学省が取りまとめた不登校を支援するための方針「COCOLOプラン」で、だれ一人取り残されない学べる環境を整える必要性を解説しました。学校に行かない理由は、人それぞれ異なるため一人ひとりの特性に合った支援策を考えることが重要だということです。

 また、クロストークでは不登校でもオンラインを活用すれば新たな人間関係が生まれ、交流の機会もつくられることなどについて、不登校支援を行う県内の団体の代表者らが意見交換を行いました。

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