国道16号の渋滞解消など 千葉北西連絡道路 検討会初会合

国道16号の渋滞解消など 千葉北西連絡道路 検討会初会合

 千葉県北西部の経済活性化や国道16号の渋滞解消などを目的とする「千葉北西連絡道路」計画の具体化に向けた検討会が2月19日設立され、千葉市内で初会合が開かれました。

 19日の「千葉北西連絡道路地元検討会」には野田市から印西市にかけての自治体や国の担当者らが出席し、委員長に選任された東京理科大の寺部慎太郎教授が国道16号の渋滞や相次ぐ沿線開発に触れ、「地域の交通問題を解決する、意義深い検討会にしたい」と挨拶しました。

 検討会では、県北西部を縦断する唯一の幹線道路、国道16号の課題として渋滞損失時間は最大で県平均の約7倍に上り、2019年の台風で抜け道の市道が通行止めになると、代替路がなくなる事態に陥ったことが説明されました。

 こうしたことから千葉北西連絡道路には国道16号の渋滞や災害時の代替路、人口が増えている千葉ニュータウンのまちづくりなどを踏まえた機能を求め、委員から寄せられた自然環境・景観への配慮にもより留意することを確認しました。

 検討会は今後、地域住民らの意見をアンケートなどで把握し、千葉北西連絡道路の具体的なルート案をどのように評価するか評価項目や基準などを議論したうえで、複数のルート案を提示するとしています。

 千葉北西連絡道路は「つくば野田線」か、その北側を始点に白井市や印西市を走る国道464号付近を終点とする環状の高規格道路として道路計画の検討が進められています。

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