ラツィオ鎌田大地にプレミア移籍浮上?本人はサッリ監督に「難しい」と本音

鎌田大地 写真:Getty Images

ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月18日に行われたセリエA(イタリア1部)第25節ボローニャ戦で途中出場も見せ場なし。今季限りで退団が濃厚と報じられる中、トルコ1部やラ・リーガ(スペイン1部)の他にプレミアリーグ(イングランド1部)移籍の可能性も浮上している。

アイントラハト・フランクフルト時代の2021/22シーズンに、オリバー・グラスナー監督のもとUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝を成し遂げた鎌田。昨年8月にフランクフルトからラツィオへフリー移籍したが、今季序盤からMFルイス・アルベルトの控えとスタメンでの出場機会が限定。AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選すると、アジアカップ開催期間中にリーグ戦3試合続けて出番がないなど、厳しい立場に置かれている。

今月10日のセリエA第24節カリアリ戦でポスト直撃のシュートを放つなど、公式戦6試合ぶりの出場にもかかわらず好パフォーマンスを発揮した鎌田だが、依然として移籍の噂は絶えない。イタリア人ジャーナリストのニコロ・スキラ氏が今月9日に「鎌田は今季終了後にフリーでラツィオを退団するための準備をしている」と伝えると、トルコメディア『Haber Global』は12日に「ガラタサライは今年夏の移籍ウィンドウで、鎌田に関してラツィオとの交渉を優先している」とリポート。スペイン人ジャーナリストのアーロン・ドミンゲス氏は11日にアトレティコ・マドリードからの関心を伝えていた。

そんな中、クリスタル・パレスは19日にロイ・ホジソン監督の辞任、およびグラスナー氏の指揮官就任を公式発表。同クラブは今季ここまで25試合を終えて6勝7分12敗と、2部降格圏ルートン・タウンから勝ち点5差の15位に低迷。特に直近5試合で1勝1分3敗、失点15と守備陣が崩壊していた。

チーム全体のゴール数も「28」とリーグで4番目に少ないクリスタル・パレス。グラスナー監督がフランクフルト時代に攻撃陣の中心選手として鎌田を積極起用していただけに、X(旧ツイッター)では日本代表MFのクリスタル・パレス移籍を期待する声が挙がっている。

カリアリ戦後のインタビューで「ラツィオでの将来は分からないし、何も言えません。(マウリツィオ・サッリ監督との関係について)何かを言うのはとても難しい。とにかくハードワークを続けなければならないですね」と複雑な思いを語っていた鎌田。今季終了後の決断に注目が集まる。

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