神戸徳洲会病院 薬剤追加遅れで患者が死亡した問題 市が改善命令

神戸徳洲会病院で1月、投与されていた薬剤が切れた後も追加されず、入院していた90代の男性患者が死亡していた問題などを受け、神戸市は20日、病院を運営する医療法人に対し改善命令を出しました。

午前10時ごろ。医療法人徳洲会の関係者が神戸市から改善命令を受け、出てきました。

神戸市垂水区の神戸徳洲会病院では1月19日、90代の男性が、治療を受けた後に投与していた薬剤が切れ死亡しました。

病院では去年6月にもカテーテル治療や検査後などに複数の患者の死亡が発覚していて、その後の調査で不適切な対応が判明していました。

これら合わせて4件の医療安全体制の不備などを受け、市は医療法人徳洲会に対し、19日、医療法に基づく改善命令を出しました。

医療法に基づく改善命令が出されたのは、県内で初めてだということです。

改善命令で、市は病院側に安全管理の改善計画書の提出を求め、従わない場合は業務停止などの対象となります。

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