イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで活動した医師の中嶋優子さんの現地報告会が2月20日、千葉県我孫子市で開かれ、子どもたちを救うためにも「即時停戦が必要だ」と訴えました。
救急医で麻酔科医の中嶋優子さんは、国際NGO「国境なき医師団」の医療チームの一員として2023年11月中旬から約3週間にわたり、パレスチナ自治区ガザ地区で紛争で負傷した大勢の患者の治療にあたりました。
中嶋医師は報告会で、停電の中スマートフォンの明かりを使って手術が行われている様子など、ガザでの活動の一部を紹介しました。
シリアやイラクなど、今回を含めて8回の海外派遣活動に参加した中嶋医師。
ガザの現状について「空爆の度に20人くらいの患者が運ばれてきた。死をも覚悟した」と振り返りました。
そして、過酷な状況の中で子どもたちとの交流に励まされたと話し、「ガザでは1日で134人の子どもが犠牲になっている。他の紛争地域と比べて前代未聞のひどさで、即時停戦が必要だ」と訴えました。