能登半島地震の被災地から相談増加 アップコン、独自工法で建築物の沈下修正

能登半島地震の被災地に赴き、調査などを行っているアップコンの車(同社提供)

 建築物の沈下修正を手がけるアップコン(川崎市高津区)で、能登半島地震で被災した企業などからの問い合わせが増えている。硬質発泡ウレタン樹脂を使い、操業を止めず短期間で施工できるのが特長。同社は「沈下で困っている人を助けるのがミッション。多様なニーズに応えたい」としている。

 地震から1カ月以上が経過。被災地では企業や住宅の再建に向けた動きが進みつつある。「小規模店舗などの調査や見積もりを依頼されるケースが増えている」と松藤展和社長。石川県内でも地域によって被災状況は大きく異なるといい、これまでに依頼があったのは同県かほく市など。そのほか、液状化が発生した新潟市西区からの問い合わせもあるという。

 「今、われわれが動かなければ会社の存在価値がない」と松藤社長。東日本大震災や熊本地震の際の経験から、本格的に忙しくなるのは地震発生から半年後とみている。

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