盛山文科大臣への不信任案 自公維新らで否決

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)関係団体から2021年の衆院選で応援を受け、政策協定といえる推薦確認書へのサインも取りざたされている盛山正仁文部科学大臣に対する「不信任決議案」が20日の衆院本会議で採決され、自民・公明の与党と維新の会などの反対多数で否決された。投票総数452票のうち333票が反対票だった。

 盛山大臣はこれまでの国会答弁でも「(教団との)関係を絶っており、旧統一教会への解散命令請求に関して取組みをすすめている。問題はない。(文科大臣としての)職責を果たしていきたい」と強弁し続けている。

 盛山大臣を巡っては20日に朝日新聞が盛山氏の地元事務所に教団関係の機関誌が毎月無料で届けられていたことを報じた。これについても盛山大臣は「依頼したものでなく、一方的に送られてきた」。事務所には大量に雑誌や郵便物が送られてくるとし「私自身が一つ一つに目を通すことはない。指摘の冊子は処分している」と関係性を強く否定した。

ただ少なくとも「関係を絶つ」と主張している以上、毎月届く機関誌に対し「不要、送らないように」と内容証明付き郵便ででも意思表示して客観的な証拠を残しておくべきだっただろう。(編集担当:森高龍二)

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