大陸側職員と家族ら金門へ出発 漁船事故の生存者引き取りへ

大陸側職員と家族ら金門へ出発 漁船事故の生存者引き取りへ

20日、乗組員の家族を乗せて金門に向かう客船「八方」。(福州=新華社記者/郭圻)

 【新華社北京2月21日】中国大陸漁船の台湾側による排除で死者が出た事件を受け、福建省泉州市の紅十字会(赤十字)が派遣した職員らが20日午前、漁船乗組員の家族6人に付き添い、善後処理のため金門に向かった。

 職員は家族と共に同日午前9時20分、泉州市のフェリーターミナルから客船「八方」に乗り、金門に向かった。一行は生存者2人を引き取るほか、その他の善後措置も講じる。

大陸側職員と家族ら金門へ出発 漁船事故の生存者引き取りへ

20日、泉州市のフェリーターミナルの通関ホールに入る漁船乗組員の家族ら。(福州=新華社記者/郭圻)

 福建省の漁船が14日午後、金門海域で台湾側から乱暴な扱いを受け、乗組員4人全員が海に転落し、うち2人が死亡した。同省と泉州市の関係方面は乗組員の家族と意思疎通を続け、同市紅十字会の職員らを家族に同行させる形で金門へ派遣し、善後措置を講じる決定をした。国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は19日、台湾の関係方面は乗組員家族と関係者が金門に赴くための便宜を図り、手配をしっかりと行い、家族らの正当な懸念に真剣に向き合い、善後措置に協力し、両岸(中国の大陸と台湾)同胞の感情をさらに傷つけないようにすべきだと強調した。

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