鹿沼市の佐藤市長が勇退表明「健全な財政を維持し、次世代に引き継ぐことが市のためになる」と心境

 鹿沼市の佐藤信市長は20日、臨時の記者会見を開き、任期満了に伴い今年6月に行われる市長選挙には立候補せず、今期限りで勇退する考えを明らかにしました。

 佐藤市長は、栃木県議会議員を5期務め、2008年5月の鹿沼市長選挙で初当選しました。現在4期目ですが、任期満了に伴い6月に行われる市長選には出馬せず、勇退する理由を述べました。また、77歳という年齢のことや、健全な財政を維持しながら次の世代に引き継ぐことが、鹿沼市のためになると、心境を打ち明けました。

 これまでの任期の中で、大きな衝撃を受けた出来事ととして、市長に就任してすぐの2か月後に起きた、高速道路のアンダーパスで自動車が水没して女性が亡くなった事故を挙げ、市長の大変さが身に染みて分かり、今の市政運営につながっていると話しました。そしてこの16年間、基本的には楽しく務めさせてもらったと振り返りました。

 市政を引き継ぐ後継の候補については、これまで市民党として公平にやってきたスタンスを維持し、指名はしない方針としました。

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