柳賢振が韓国球界復帰へ 古巣ハンファと4年契約で合意との報道

メジャー11年間(2015年は全休)で通算78勝を挙げた柳賢振(リュ・ヒョンジン)が韓国球界に復帰することが決まったようだ。聯合ニュースの報道によると、柳賢振の古巣であるハンファ・イーグルスが4年契約をオファーし、契約合意に達したという。ドジャースで7年間(6シーズン)、ブルージェイズで4年間プレーし、メジャー通算78勝を挙げた左腕は、引き続きメジャーの舞台でプレーすることも模索していたようだが、最終的には韓国球界における史上最高額の契約で母国へ戻ることを決断した。

現在36歳の柳賢振はポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指し、2012年12月にドジャースと6年3600万ドルで契約。1年目から14勝を挙げる活躍を見せ、新人王投票ではホセ・フェルナンデス(マーリンズ)、ヤシエル・プイグ(ドジャース)、シェルビー・ミラー(カージナルス)に次ぐ4位に入った。

2014年も2年連続となる14勝を挙げたが、2015年は肩の故障で全休。2016年7月に復帰したが、復帰登板で肘を痛め、この年は1試合しか投げられなかった。2017年に5勝、2018年に7勝を挙げ、クオリファイング・オファーを受諾してドジャースに残留した2019年は14勝5敗、防御率2.32の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞投票で2位となり、同年オフ、ブルージェイズと4年8000万ドルで契約した。

ブルージェイズでは短縮シーズンの2020年に5勝2敗、防御率2.69の活躍を見せてサイ・ヤング賞投票で3位にランクインし、翌2021年は自己最多タイの14勝を記録。2022年は6試合の登板のみで防御率5.67に終わり、6月にはトミー・ジョン手術を受けた。そして、ブルージェイズとの契約最終年となった昨季は8月に戦列復帰し、11先発で3勝3敗、防御率3.46を記録。メジャー通算では78勝48敗1セーブ、防御率3.27をマークしている。

2018年には韓国人投手として初めてワールドシリーズで先発を務め、2019年には開幕投手も任された。また、2019年は韓国人投手として初めてオールスター・ゲームの先発マウンドにも立っている。2019年と2020年は2年連続で「オールMLB」の2ndチームにも選出。故障の多いキャリアだったが、2013年以降に1000イニング以上を投げた投手のなかで防御率3.27はメジャー8位の数字であり、球界を代表する投手の1人だったことは間違いないだろう。

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