ハワイ王朝ゆかりの地で楽しむ伝統的ハワイアン・ルアウ

ワイキキから車で20分ほど、パンチボウルの麓に会場があるザ・クイーンズ・ルアウは、2024年1月10日にデビューした最新のルアウです。
ルアウというとポリネシアダンスを含むものがほとんどですが、このクイーンズ・ルアウは、プログラムの全編がオールハワイアン。ハワイ最後の君主リリウオカラニ女王とその歴史を讃える内容で、伝統的なスタイルで行われています。

ルアウが開催されるケオナオナラニと呼ばれる会場は、かつてハワイ最後の君主リリウオカラニ女王の侍女ケオナオナの土地でした。現在はその曾孫でクムフラのカール・ヴィト・ベイカーさんの管理のもと、フラの練習場とルアウ会場として使用されています。 ケオナオナラニのラニは天国や王室の地位を意味し、リリウオカラニ女王とクム ヴィトさんらとのつながりを表しています。中央のステージを囲むようにしてハワイ固有種の植物が植えられた緑豊かな会場は、ワイキキのルアウとは全く違う趣があります。

また、このルアウは、クム ヴィトさんと、クムフラのマイケル・ラナキラ・キャスパングさんの指導のもと、メリーモナークでの優勝経験もあるハラウ・イ・カ・ウェキウが伝統的なハワイアンフラを披露します。
ステージでは、クム・ヴィトがチャント(詠唱)や歌を、クム ラナキラは演奏を主に担当していますが、この2人は、ハワイの偉大なエンターテイナーとして知られるロバート・カジメロ氏に師事し、クムフラとなった後は1998年にハラウ・イ・カ・ウェキウを結成しました。彼らのフラのスタイルは、師匠であるカジメロ氏から受け継いだ7代にも亘るハワイの伝統的なもの。ショーで披露される楽曲は、この2人のクムが、同ハラウの経験と歴史を讃える歌詞を書き、メレとオリ(歌と聖歌)を作曲していて、現在までにオリジナル曲を中心に計7枚のCDをリリースしています。

さて、そんなバックブラウンドを持つハラウによるルアウは、まず、会場につくとウェルカムドリンクとレイメイキングの見学。オリジナルのトロピカルドリンクを片手に、巧みに編まれていくカラフルなレイを見たり緑の庭を楽しみます。その後、屋内に移動しビュッフェスタイルのディナータイム。ハワイアンミュージックのライブ演奏を聴きながら、食事を楽しむことができます。

© ハワイ州観光局