Rソックス・デバースが補強を直訴「弱点を認識しないといけない」

現在27歳のラファエル・デバース(レッドソックス)は、これまでのキャリアをベテランの多いクラブハウスで過ごしてきた。しかし、今年は状況が変わった。昨年1月に10年3億1350万ドルの大型契約を結び、ジャスティン・ターナーやアダム・デュバルといったベテランの退団もあり、名実ともにチームリーダー的存在となっているのだ。日本時間2月21日、デバースはフロリダのキャンプ地でメディアの取材に応じ、「勝てるチームを作ってもらう必要がある。勝てるようにチームを編成してもらいたい」とフロントオフィスにさらなる補強を求めた。

レッドソックスには何が必要なのか。デバースは「我々が必要としてるものを誰もが知っていると思う」とコメント。具体的には言及しなかったが、先発投手の補強が必要であることをほのめかした。今オフ、レッドソックスは先発投手の補強を最優先課題としていたが、ここまではルーカス・ジオリトを獲得しただけ。クリス・セールとジェームス・パクストンが退団しており、ジオリトが加わったとはいえ、大きな戦力アップにはなっていない。

「今のチームがダメだと言っているわけではない。でも、弱点を認識しないといけないと思う」とデバース。まだFA市場には昨季レンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献した左腕ジョーダン・モンゴメリーが残っており、デバースはそれを意識して発言したのだと思われる。昨季のサイ・ヤング賞投手、ブレイク・スネルも残っているが、スネルはパドレスからクオリファイング・オファーを受けており、獲得するとドラフト指名権を喪失することになるため、レッドソックスにとってはモンゴメリーより獲得のハードルは高い。

アレックス・コーラ監督は「我々は彼の意見をリスペクトする必要がある」と語ると同時に「彼はまだ若手の1人だが、恐れずに自分の意見を言っている。それは素晴らしいことだ」とデバースの姿勢を讃えた。「彼はもう子供じゃない。フランチャイズの顔とは呼ばれたくないみたいだけどね」とコーラ監督。グラウンド上のパフォーマンスに加え、言葉でもチームを牽引し始めているデバースの思いはフロントオフィスに届くのだろうか。

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