ブリュワーズと契約合意のサンチェス 昨季骨折の右手首に懸念か

パドレスからFAとなったゲーリー・サンチェスがブリュワーズと1年700万ドルで合意したことが報じられてから2週間近くが経過しているが、まだ正式発表が行われていない。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、昨年9月にサンチェスが骨折した右手首の状態に関して、ブリュワーズがいくらかの懸念を示しているようだ。ただし、契約を完全に破棄するほどのものではなく、改めて交渉を行い、契約条件を見直したうえで、最終的にブリュワーズ入団が発表される見込みとなっている。

ローゼンタール記者のリポートによると、正式発表前の身体検査の段階で右手首に関する懸念が判明したようだ。ローゼンタール記者は「最大で700万ドルを得られるという部分は変えず、基本給を下げ、出来高の割合を多めにするのではないか」と予想。サンチェスが健康にプレーできれば、当初の1年700ドルを得られるということになる。2025年の相互オプションが付属していることも報じられていたが、新契約におけるオプションの扱いは不明だ。

現在31歳のサンチェスは昨季ジャイアンツのマイナーで開幕を迎え、5月上旬に解雇されたあと、メッツと契約。メッツでは3試合しか出場せず、5月下旬にウエーバーでパドレスへ移籍した。パドレスでは72試合で19本塁打を量産。シーズントータルでは75試合に出場して打率.217、19本塁打、47打点、OPS.780を記録した。ブリュワーズでは正捕手ウィリアム・コントレラスの控えだけでなく、指名打者としての出場機会も与えられるとみられる。

ブリュワーズは昨年12月の時点で控え捕手としてエリック・ハースを獲得していたが、サンチェスの加入が正式に決まれば、ハースが置かれる立場は微妙になる。ローゼンタール記者によると、現時点ではブリュワーズはハースをキープする方針のようだが、マイナー・オプションが切れているため、マイナーに降格させるためにはウエーバーを経由しなければならない。場合によっては、コントレラス、サンチェス、ハースという捕手3人体制で開幕を迎えることになるかもしれない。

The post ブリュワーズと契約合意のサンチェス 昨季骨折の右手首に懸念か first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.