涿州市で乾隆帝直筆の「永済橋」石碑を発見 中国河北省

涿州市で乾隆帝直筆の「永済橋」石碑を発見 中国河北省

19日、乾隆帝直筆の「永済橋」石碑。(涿州=新華社配信/李碩)

 【新華社石家荘2月22日】中国河北省の涿州(たくしゅう)市文化・ラジオテレビ・観光局は19日、市内にある永済橋の南端東側で行われた水防工事で、清の乾隆帝(在位1735~96年)直筆の「永済橋」石碑が出土したと発表した。

 同局の郝伯洋(かく・はくよう)2級主任科員によると、石碑は縦170センチ、横95センチ、厚さ33センチで、既に涿州市博物館が収蔵している。

 永済橋は同市中心市街地の北側に位置し、拒馬河に架かる。清代には十八省に通じる要路で、皇帝が都の北京から出る際の要所でもあった。2006年に第6次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に登録された。

涿州市で乾隆帝直筆の「永済橋」石碑を発見 中国河北省

19日、乾隆帝直筆の「永済橋」石碑に刻まれた「乾隆御筆」の印。(涿州=新華社配信/李碩)

 郝氏によると、永済橋の創建は明の万暦2(1574)年で、旧名を「巨馬河橋」といい、幾度も再建されている、河道が南へ移ったことから乾隆25(1760)年に新しい橋が架けられたが、古い橋とも繋がっており、乾隆帝が御筆で「永済橋」と改名した。

 今回出土した石碑は、地元の歴史・文化を研究し、展示する上での具体的な実物資料になるという。(記者/杜一方)

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