Shibu3 project(以下、シブサン)が、2024年3月17日(日)に横浜1000CLUBにて<Shibu3 project ONEMAN LIVE ”THE LAST SONG!”「令和5年度シブサン卒業式」supported by UP-T>を開催する。
同グループは、プラチナムプロダクションに所属する高校3年生までのメンバーで結成された大型ガールズグループで、高校を卒業するタイミングでグループからも卒業するという、ほかのアイドルグループにはない制度が設けられている。
今回、シブサンを代表して、同公演をもって卒業する戸田梨杏、吉田佳音、今春に高校3年生になる吉田羽花、2023年3月に卒業したOGの三好佑季にインタビューを実施。シブサンに対する想いや、活動を通して成長できたところ、3月17日のワンマンライブなどについて話を訊いた。
編集協力:竹内伸一
気合いが入った1年だったなって思います(吉田佳音)
――2023年3月に三好佑季さん、皆藤悠柚さん、金井柚那さんがShibu3 projectを卒業されました。現役の3人にとって、この1年はどういう1年でしたか?
戸田:
シブサンは毎年メンバーが入れ替わるので、そのたびにスタッフさんから“今年もヤバい!”って言われているんですよ(笑)。4月になると“新しい体制になったんだから、本気を出さないとヤバいよ”って。この1年もそこから始まりました(笑)。メンバーも“頑張んないとヤバい”って言っていて……佑季たちの代が抜けると、佑季たちについていたファンの方たちがいなくなるので、ファンの人たちの数を維持しながら、ライブをするっていうのがホントに難しくて。ひたすらSNSで宣伝をしたりして頑張っていました。
吉田佳音:
卒業していった先輩たちが繋いできたものを、これからは自分たちがシブサンとして繋いでいかないといけないと思って。気合いが入った1年だったなって思います。
――前の世代を超えたグループになりたいという気持ちもあるでしょうし、なかなか大変ですよね。高校2年生の羽花さんは、いかがでした?
吉田羽花:
佑季の代ってすごく頼りがいがあったんです。佑季たちについていけば大丈夫みたいに思っていました。3人が卒業した時は、不安が大きくて……ファンの人たちが減ったらどうしようとも思いましたし。ライブの前日は必ず告知をするっていうのは、意識してやっていました。でも、今年もすっごく不安です。今の3年生が卒業しちゃったら……いや、気合いを入れて頑張ります(笑)。
――やはり毎年不安になるものなんですね。
戸田:
そうなんです。普通のグループにはないことですよね。
――卒業制度はシブサンならではのものですもんね。三好さんは、卒業して1年になりますけど、どんな活動をされてきたんですか?
三好:
卒業してからは、ソロで活動しています。ドラマ出演の女優業や、モデルのお仕事もけっこう多かったです。
――卒業してからは、シブサンはどんなふうに見えますか?
三好:
卒業したんだなっていう実感するのは、SNSでシブサンの情報が流れてきた時なんですよ。“ああ、ワンマンやるんだ”とか、グループの情報をSNSで知るので、そこで現実を突きつけられるというか(笑)。
――卒業したことを意識したのは卒業公演の時ではなく、しばらく経ってからだったんですね。
三好:
そうです。告知を見て“あ、私これ知らないわ”って思って(笑)。それで卒業を実感しました。
――現役の3人は、3年生が卒業してしまうことに不安を感じているとおっしゃっていますが、それを受けて三好さんはどう思いますか?
三好:
私も先輩を見送った経験があるので、その気持ちはよくわかります。それと、現役のメンバーの何人かからは“3年生が卒業して、こういうことがあって……”って直接相談されたこともあったので、大変そうだなって思っていました(笑)。でも、みんな一生懸命やっていて、たくましいなとも思っていましたね。
思っていることを言葉にして伝えることは、シブサンに入る前よりは上達したなって感じることがあります(三好)
――みなさんにとって、Shibu3 projectはどういうグループですか? 去年のインタビューでも同じように卒業生、在校生、OGの方に集まっていただいて……戸田さん、三好さんにはお話を伺いましたけど、みなさん“成長できる場所”だとおっしゃっていました。その想いは変わらないですか?
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戸田:
そうですね。学校とシブサンの活動が重なってしまったら、必ずシブサンの活動を取るんです。私の通っている学校では、校内でメイクと撮影をしちゃいけないんですけど、シブサンではどっちもできるので……学校でできないことは全部シブサンでやっています(笑)。ホントに青春できたし、成長もできたと思いますね。
吉田佳音:
シブサンはメンバーの仲がよくて、ホントに学校みたいです。自分にとっては青春が送れる場所だと思いますし、高校生活はずっとシブサンで活動していたので、想いがたくさん詰まった場所です。
――佳音さんは高校1年生の時にシブサンに加入したんですよね。
吉田佳音:
そうですね。なので、丸3年いました。
――だとすれば、高校の部活みたいな感覚もあるんじゃないですか?
吉田佳音:
まさにそのとおりで、私にとっての青春です(笑)。
吉田羽花:
シブサンって人数が多くて、初めて話す子もけっこういるんです。それでも何だか家族みたいなんですよ。ライブの時には、メンバー同士で髪の毛をアレンジし合っていますし、相談もします。楽屋はすごくわちゃわちゃしてて(笑)。シブサンはすごく楽しいです。さっき話に出た“成長できる場所”っていうのもよくわかります。
――これまででシブサンで活動していて成長したなと思うことはありますか?
吉田羽花:
私は外見がホントに変わったと思います(笑)。中学3年生から活動しているんですけど、みんなの影響でメイクや美容にもこだわるようになりましたね。ちょっと垢抜けたんじゃないかなとは思います(笑)。
――昨年9月に行なわれたワンマンライブ(2023年9月16日にSHIBUYA DIVEで開催された<Shibu3 project ONE MAN LIVE “We Are Jumping”>)を観に行かせていただいたんですけど、その時と雰囲気が変わりましたよね?
吉田羽花:
はい!(照笑)姫カットにして、前髪も作りました。
――三好さんは今、女優やモデルの仕事をしていて、シブサンで学んだことが活きているなと思うことはありますか?
三好:
自分の思っていることを言葉にして伝えることは、シブサンに入る前よりは上達したなって感じることがあります。しゃべるのが苦手なので、アドリブとかすごく下手くそなんですけど、シブサンに入ってからはたまにMCをやったりとか、いろいろ経験を積んだので、少しは成長したのかなって思ったりもしますね。
――ソロでステージにも立たれていますよね。
三好:
初めてソロで生誕祭(2023年9月16日にSHIBUYA DIVEで開催された<Yuki Miyoshi 19th Birthday Party>)をやらせていただいたんですけど、その時は完全に1人でやらなくてはいけなくて、不安もあったんです。でも、シブサンの経験を活かして頑張りました(笑)。
3年生が抜けちゃうとどうなるんだろうって不安です(吉田羽花)
――戸田さんと佳音さんは、いよいよ卒業が迫ってきました。今の心境を教えてください。
戸田:
卒業すること自体は寂しいですけど、逆に楽しみなんです。卒業したら自分次第というか……自分が動かないとファンの方に会うことができないので、どう行動するのかなってワクワクしています。
――不安に思う部分はあるけど、それ以上に自分がどうなっていくのか、ワクワクする思いの方が勝っているんですね。ちなみに、卒業後のことについて、卒業生に相談しましたか?
戸田:
いや、何も……。
三好:
相談はされてないです(笑)。
戸田:
1人で勝手に楽しみだなって思っているだけです(笑)。
――佳音さんも卒業が楽しみだったりします?
吉田佳音:
高校3年間シブサンで過ごしていたことが当たり前だったので、卒業する実感が全然湧かないです。でも最近は、どのライブでも“最後”という言葉がついてくるので、それを見るたびに悲しくなったりします。その分、この3年間のファンの方への感謝と、メンバーへの感謝の気持ちも込めてパフォーマンスしなくちゃって思っています。
――羽花さんは、3年生が卒業してしまうのは寂しいですか?
吉田羽花:
すっごく寂しいです。(戸田を指さしながら)“楽しみ”って聞いてびっくりです(笑)。
一同:
はははは(爆笑)。
戸田:
前向きに考えれば“楽しみ”ってことだよ。もちろん寂しいよ。卒業式は絶対に泣くし(笑)。
吉田羽花:
でもびっくりした(笑)。
戸田:
今までそんな話がなかったからね(笑)。
吉田羽花:
佑季の代は(卒業生が)3人だったんですけど、今年は3年生がたくさんいて。卒業しちゃうので寂しいし、3年生が抜けちゃうとどうなるんだろうって不安です。
――卒業を控えたおふたりを見ていると、三好さんは去年のことを思い出すんじゃないですか?
三好:
そうですね。私も寂しさはありました。でも、私の下の代はいっぱいいたので、その部分では安心して卒業できましたね。
――戸田さんみたいに楽しみにしている気持ちもありました?
三好:
楽しみな部分もありましたけど、梨杏ほど“楽しみ!”みたいな感じではなかったです(笑)。
1つのライブでどれだけ新しいファンの方を捕まえるかが重要(戸田)
――卒業されるおふたりは、羽花さんの代に託したいことはありますか?
戸田:
とりあえず、“頑張れ!”しかないです(笑)。1つのライブでどれだけ新しいファンの方を捕まえるかが重要だから、まずはそこを“頑張れ!”。
吉田佳音:
どんなことに直面しても、今のシブサンはメンバーの仲がいいので、みんなで助け合って切磋琢磨して頑張ってほしいです。
――卒業されるおふたりはそうおっしゃってますけど、羽花さん、いかがですか?
吉田羽花:
もう頑張るとしか言えないです(笑)。
一同:
はははは(爆笑)。
吉田羽花:
今ライブに出ているのって、高3のメンバーが多いんです。その子たちが抜けちゃうと……卒業しないでほしいです。でも、頑張りたいと思います。
――羽花さんは、卒業される戸田さんと佳音さんのことをどう思っていますか?
吉田羽花:
(戸田の方を向いて)初めて会った時は、すっごい怖くて。私は中2から入ったんですけど、受験があったので、ちゃんと活動し始めたのは高1で。だから、初めて会ったのはその頃だと思います。ライブで一緒になったんですけど、オーラがすごかったんですよ。ホントに怖くて。でも、私が高2になってからは、話す機会が増えて、そうしたらすっごい面白くて。ライブの時とはギャップがあるんです。ライブの時は、すごくしっかりしていて、MCも上手なんですけど、楽屋でははっちゃけたところがある(笑)。可愛いし面白いです。2人で会って相談することもあるし、遠征の時とか、いろいろ話をしました。あと、顔がとても小さくて、初めて会った時はびっくりしました(笑)。
――怖かったと言われていますが、戸田さん自身、最初はどうだったんですか?
戸田:
確かに最初は怖かったかもしれない(笑)。
――羽花さんから見た佳音さんはどんな人ですか? ちなみに姉妹なのかと勝手に思っていたんですけど……。
吉田羽花:
あ、ホントですか! でも姉妹じゃないんです(笑)。佳音は同期なんですよ。最初は全然しゃべってくれなくて。いつから話すようになったんだろう……。
戸田:
佳音は覚醒したよね。ホントに静かな子だったのに、急に変わったよね?
――何があったんですか?
吉田佳音:
特に何かがあったわけじゃなくて、人見知りなので、慣れないと素を出せないんです。何がきっかけかはわからないですけど、みんな話しやすい子なので。
戸田:
でも明らかに変わったんですよ。
吉田羽花:
(吉田佳音は)マッキー(冨永真姫)と話すようになって覚醒した気がする。初対面の時はダンスがウマいのに静かだなって。ダンサーってけっこう“イエ~イ!”って感じじゃないですか(笑)。そういうイメージなのに、すごく静かで。
吉田佳音:
猫かぶってた(笑)。
吉田羽花:
猫かぶってたんだ(笑)。でも今はすごく仲がいいし、相談もしています。静かっていうのも印象に残っているんですけど、1番はダンス。ウマすぎて憧れています。
吉田佳音:
いえいえ(照笑)。でも嬉しい(笑)。
――では、卒業するおふたりから見た三好さんは、どういう方ですか?
戸田:
佑季も、佳音みたいに最初はすごく大人しくて。こんなに話をする仲になるとは思ってなかったです。卒業する時にいろいろ話したよね、寂しいね〜って。なので、佑季が卒業する時は、ホントに寂しかったです。でも、卒業後もOGとしてライブに出てくれることが多くて、私自身、佑季が卒業した感覚があまりないです。ほぼメンバーなので(笑)。だから、全然会えなくなっちゃって寂しいっていうこともなくて。佑季が1人で活動しているのをSNSとかで見ると、“佑季ちゃん、頑張れ!”っていう気持ちでいっぱいです(笑)。
三好:
ふふふ、ありがとうございます(微笑)。
吉田佳音:
私は、佑季と同期なので、ずっと一緒に活動していたんです。もうビジュアルも可愛いし、ファンの方への接し方も素晴らしいんですよ。尊敬しています。あ、見た目は大人しそうですけど、しゃべると面白いんですよ(笑)。
――佳音さんからすると憧れの卒業生なんですね。
吉田佳音:
そうです!
気持ちよく卒業してもらえるように頑張りたいと思います(吉田羽花)
――卒業されるおふたりは、卒業後、どんな形でシブサンに関わっていきたいですか?
戸田:
個人的には“煽りレッスン”をやりたいです。
吉田羽花:
あっ! やってほしいかも。
戸田:
ありがたいことにファンの方から“梨杏ちゃんの煽りがあってのシブサンだ”って言っていただくことがあって。だから煽り方を全部教えたいです。新曲ができたら“ここで、これを言ったら絶対盛り上がるよ”って。
吉田羽花:
それ、リストにしてほしい! MCって煽りのレッスンがあるわけじゃないので、いつも大変で。梨杏はズバ抜けてウマいんで、ホント教えてほしい。
――戸田さんの煽りは独学ですよね?
戸田:
独学です。いろいろなアイドルさんのライブをひたすら観て、“こういうことを言えばいいんだ”“こうやったら盛り上がるんだ”ってめちゃめちゃ勉強しました。
――煽りのレッスンがあってもいいかもしれないですね。
吉田羽花:
(戸田に向かって)お願いします!
戸田:
ははは(笑)。じゃあ、ぜひ。
――佳音さんは、どういう関わり方をしていきたいですか?
吉田佳音:
私はダンスが得意なので、教えてあげる機会があったらいいなって思っています。
――卒業してもシブサンにまた戻ってこられるっていうのはいいですよね。3月17日に卒業式となるライブが行なわれますが、意気込みを聞かせてください。
戸田:
私はシブサンに5~6年いたんですけど、その間に、離れていってしまったファンの方もいるんですよ。そういう方も、卒業式なので最後を見届けてほしいです。1回でも会ったことのある人は絶対に来てほしいと思っているし、初めましての方もたくさん来てほしい。シブサン生としてのライブは、ホントに最後なので、会場をいっぱいにして、楽しい想い出で終われるようにしたいなって思っています。たくさんの方に来てほしいです!
吉田佳音:
3月17日が、私たち高校3年生の最後のステージになるので、メンバーやファンの方への感謝の気持ちを込めてパフォーマンスできたらなって思います。今までで1番の力でパフォーマンスしようと思っていますので、ファンの方には最後まで見守っていただけたら嬉しいです。
吉田羽花:
3月17日で、今のメンバーとライブができるのも最後なので、気合いを入れて、集大成となるライブができたら……私は見送る側なので、気持ちよく卒業してもらえるように頑張りたいと思います。絶対泣くと思うんですけど、泣かないように頑張ります(笑)。
吉田佳音:
絶対泣いちゃうよね。
――去年の卒業式も観に行かせていただきましたけど、みなさん、めっちゃ泣いていましたよね。
戸田:
ステージ上で“え~ん”って泣きましたから(笑)。
吉田羽花:
マイクが入っていたけど、気にせずそのまま泣いてた(笑)。
――5年以上も続けていたグループを卒業するんですから、それは感極まってしまいますよね。三好さんは当日OGとして出演されるんですよね。
三好:
そうです。私もファンのみなさんと一緒に卒業をお祝いしたいなって思っています。高3のみんなもそうですけど、在校生のみんなもレッスンから気合いを入れて頑張って素晴らしい卒業式にしてほしいです。今、みんなに伝えたいことがあるとすれば、それですね。私も少しでも力になれたらいいですね。
Shibu3 project 吉田羽花、戸田梨杏、吉田佳音、OG・三好佑季 サイン入りチェキプレゼント
<Shibu3 project ONEMAN LIVE ”THE LAST SONG!”「令和5年度シブサン卒業式」supported by UP-T>
開催日時:3月17日(日)開場13:00/開演14:00
会場:横浜1000CLUB
チケット好評発売中