マカオ、2023年の旅客1人あたり平均消費額は約4.7万円…コロナ前2019年から55.3%増

マカオの世界遺産・市政署ビル前を走るペディキャブ(資料)=2023年7月本紙撮影

 マカオ政府統計調査局は2月22日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)及び通期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。

 昨年の旅客総消費額はインバウンド旅客数が前年から394.9%増と急回復したのに伴い、292.2%増の712.5億パタカ(日本円換算:約1兆3299億円)となった。コロナ前2019年との比較でも11.2%増。内訳は宿泊を伴う旅客が前年から303.5%増の601.8億パタカ(約1兆1233億円)、日帰り旅客が240.6%増の110.7億パタカ(約2066億円)。

 昨年の旅客1人あたりの平均消費額は前年から20.8%減、2019年から55.3%増の2525パタカ(約4万7130円)。内訳は宿泊を伴う旅客が前年から29.6%減の4230パタカ(約7万9010円)、日帰り旅客が21.7%減の791パタカ(約1万4780円)。消費カテゴリー別では、旅客1人あたり平均のショッピング消費額が42.3%減の1219パタカ(約2万2770円)、飲食が2.1%減の478パタカ(約8930円)、宿泊が50.9%増の647パタカ(約1万2090円)、交通が36.6%増の101パタカ(約1890円)。

 主な旅客ソース別の1人あたりの平均消費額については、中国本土が3055パタカ(約5万7060円)、香港が1160パタカ(約2万1670円)、台湾が2141パタカ(約3万9990円)で、それぞれ2019年から66.6%、21.6%、55.5%増。中華圏以外では、韓国が3634パタカ(約6万7880円)、タイが3363パタカ(約6万2820円)、シンガポールが2658パタカ(約4万9650円)、マレーシアが2343パタカ(約4万3770円)、日本が2123パタカ(約3万9670円)で、いずれも2019年から増加した。

 昨年第4四半期の旅客総消費額は前年同時期から297.4%増の191.9億パタカ(約3584億円)で、コロナ前2019年同時期との比較でも18.1%増。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から298.0%増の163.9億パタカ(約3061億円)、日帰り旅客が293.8%増の27.9億パタカ(約521億円)。昨年第4四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年同時期から35.9%減、2019年同時期から31.2%増の2316パタカ(約4万3250円)。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から26.3%減の4108パタカ(約7万6710円)、日帰り旅客が45.3%減の650パタカ(約1万2140円)。旅客ソース別の旅客1人あたりの平均消費額は中国本土が2769パタカ(約5万1710円)、香港が1001パタカ(約1万8690円)、台湾が1840パタカ(約3万4360円)。また、昨年第4四半期の旅客消費の44.8%をショッピングが占め、以下は宿泊の27.1%、飲食の20.3%と続いた。

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