23年の栃木県内出生数1万270人 過去最少

去年1年間に県内で産まれた子どもの数は1万270人と過去最も少なくなったことが栃木県のまとめでわかりました。

県によりますと去年(2023年)県内で産まれた子どもの数は、1万270人でした。前の年から563人減って過去最も少ない人数となりました。

出生数が1万5804人だった10年前の2013年と比べると5千人以上も減少しています。

特に2021年の12月からはひと月の出生数が千人に満たない月が続いています。

新型コロナウイルスの影響で婚姻数が減少したことも背景にあるとみられます。

去年の出生数を市や町ごとにみますと最も多いのは宇都宮市の3千263人で、県全体で産まれた子どもの3割以上を占めます。

次いで小山市の1053人、栃木市の696人となっています。

県の合計特殊出生率は全国平均を下回る1・24で3年連続で過去最低を更新しています。

全国でもおととし(22年)の出生数が初めて80万人を割り込むなど少子化が加速しています。

このような事態を受けて、県は「待ったなしの先送りできない課題」とし、少子化対策や子育て支援に力を入れていきます。

主な取り組みとして男性社員が育児休業を取った際の、中小企業への奨励金を10万円から20万円に増額するほか、家族で家事を分担する『とも家事』をいっそう呼びかけていきます。

さらに、今年10月からは、3歳未満の第2子の保育料を免除する事業もスタートします。

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