中国企業建設の太陽光発電所、バングラデシュの「誇り」に

中国企業建設の太陽光発電所、バングラデシュの「誇り」に

マイメンシンにある太陽光発電所。(2月17日撮影、ダッカ=新華社配信)

 【新華社ダッカ2月23日】バングラデシュの首都ダッカの北約120キロのマイメンシンに位置する太陽光発電所は同国で2番目の大きさで、約17万枚の中国製ソーラーパネルで作られた電気が多くの家々を照らしている。

 この発電所はバングラデシュの電力需要を満たし、電力エネルギー構造を改善するため、発電所の開発・運営などを手掛ける中国華電海外投資傘下の華新電力が投資し、電力システムエネルギーの総合サービスを提供する福建永福電力設計が建設を行った。2019年に着工、20年末に稼働を開始し、当時は同国最大の太陽光発電所だった。

 バングラデシュ人技師のファイサル氏は「この発電所は新型コロナウイルス感染症などの影響を受ける中でも完成まで約1年しかかからず、『中国スピード』を見せつけた」と振り返る。

 スピードの速さだけでなく、建設・運営の質も評価されている。この発電所は同国で初めて中国標準に沿って建設された太陽光発電プロジェクトで、新エネルギーのさらなる発展を助け、バングラデシュ電源開発公社(BPDB)など多くの公的部門からも認められている。

中国企業建設の太陽光発電所、バングラデシュの「誇り」に

マイメンシンにある太陽光発電所。(2月17日撮影、ダッカ=新華社配信)

 稼動開始から3年余りで累計発電量は約3億キロワット時に達し、同国中部地域の重要な電源ハブとなった。バングラデシュ農業大学のラフィクル・イスラム教授は「この太陽光発電所を誇らしく思う」と語る。地元の人々の生活の質を高めているとして、「中国の人々がここに建設してくれたことを感謝している」と述べた。

 地元住民のウディンさんによると、太陽光発電所は多くのメリットをもたらしており、多くの親戚や友人が発電所で働いているという。

 同発電所は毎年、バングラデシュの5万トン以上の二酸化炭素(CO2)排出量削減を支援しており、23年には主要ボランタリークレジット制度「VCS」の認証を取得し、炭素取引参加資格も得ている。

 華新電力の周金順(しゅう・きんじゅん)董事長は「バングラデシュでグリーン(環境配慮型)発展のビジネスモデルを実践し、地元の経済発展や民生の改善を促進すると同時に、投資によって中国の技術、標準、設備の海外進出を促していきたい」との期待を示した。

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