華やぐ宿場 雛まつり始まる 花巻・大迫

歴史ある人形などが飾られている第27回おおはさま宿場の雛まつり=大迫交流活性化センター

 商家や旧家に伝わる歴史あるひな人形がまちなかを華やかに彩る第27回「おおはさま宿場の雛(ひな)まつり」は23日、花巻市大迫町内で開幕した。大迫交流活性化センターをメイン会場に30カ所に約2000体を展示。町内各所を巡り、人形が飾られた宿場町の風情を楽しむ人たちでにぎわっている。3月3日まで。

 子どもたちが家々のひな人形を見て歩いた風習を今に伝える行事で、大迫・宿場の雛まつり実行委員会(山影義一会長)が主催。初日は同センターでオープニングセレモニーを行い、琴で「うれしいひなまつり」「春よ来い」を演奏。関係者がテープカットで幕開けを祝った。

 メイン会場には1000体近くが展示され、大型の内裏びなで面長、豪華な衣装が目を引く「享保雛」や、団子のような丸顔の愛らしい表情で作者名で呼ばれる「次郎左衛門雛」など代々受け継がれてきた江戸時代の人形をはじめ、明治、大正、昭和各時代の人形がそろう。ひな壇には珍しい大名行列や武者、金太郎なども飾られている。

 開場時間は午前9時~午後4時で、入場料はメイン会場が400円(高校生以下無料)、他の展示会場は無料。

 土、日曜日はホットワインの振る舞いがあるほか、25日にはキッチンカー・クラフト販売、29日には人形供養祭や節句市日祈願祭、3月2、3の両日は「人力車で雛めぐり」などの関連イベントが企画されている。

© 岩手日日新聞社