「地球温暖化問題は喫緊の課題」と陛下

 天皇陛下は23日に64歳の誕生日を迎えるのを前に22日、記者会見され、能登半島地震で被災された方々に心を痛められ、被災地を見舞われる意向を語られた。陛下は「現地の復旧の状況を見つつ、被災者のみなさんのお気持ちや関係者の考えを伺いながら訪問できるようになりましたら雅子とともに被災地へのお見舞いができればと考えております」と述べられた。

 また「地球温暖化」問題について「グテーレス国連事務総長は昨年7月27日の会見で現在の状況を『地球温暖化』の時代から『地球沸騰化』の時代が来たと警告しています」と紹介されたうえで「地球温暖化問題は今、私たちが真剣に取り組まなければならない喫緊の課題」と世界の人々が知恵を出し合い、協力し合って取り組むべき「喫緊の課題」と述べられた。

 皇族の減少と高齢化、皇室の活動の将来像に関する記者団の問いに、陛下は「現在、男性皇族が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱することといった事情で公的活動を担うことのできる皇族は以前に比べ減少してきております。そのことは皇室の将来とも関係する問題ですが、制度にかかわる事柄については私から言及することは控えたいと思います」と考えを述べられることは控えられた。

 そのうえで「皇室の在り方や活動の基本は国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。時代の移り変わり、社会の変化に応じて状況に対応した務めを果たしていくことは大切であると思います」と語られた。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース