注文住宅の間取りで後悔する3つの理由
2023年(令和4年度)住宅市場動向調査報告書によれば、住宅の選択理由で最も多かったのが「信頼できる住宅メーカーだったから」で54.7%となっています。
経験豊富で信頼できるハウスメーカーなら、生活スタイルに合う間取りの提案が期待できます。
しかし、実際には住んでから間取りで後悔する人が多いのが現状です。
そこでこの記事では、注文住宅の間取りで後悔する3つの理由や、間取りで後悔しないために行う3つのコツを解説します。
これから注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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後悔の理由は「理想と現実」の違い
注文住宅は、間取りや広さなどを好きなように選べます。
ハウスメーカーと話し合いながら、自分だけの家づくりができるからです。
そのため、家が完成して住んでみないと快適さが分かりません。
結果的に「住んでみたらイメージと違った」「もっとこうすればよかった」など、後悔しやすいケースが多いのも事実です。
間取りの作り方は、以下の2通りになります。
- 予算をかけて理想に近い間取りにする
- 予算を抑えて現実的な間取りにする
間取りを決める際には「理想では〇〇だけど、現実は〇〇だった」と後悔しないように、慎重に取り組みましょう。
【実体験】注文住宅の間取りで後悔する瞬間ベスト3
ここでは、間取りで後悔する3つのケースを紹介します。
筆者の実体験になるため、参考にしてみてください。
玄関を開けたら目の前にトイレがある
間取りを決める際には、リビングや寝室などの広さや配置を重視するケースが多いといえます。
日ごろから利用する頻度が高いため、こだわりたい方が多いからです。
しかし、お風呂やトイレなどの「水回り設備」の配置に失敗すると後悔します。
水回りの中でも、特にトイレの位置で後悔する方が多いです。
例えば玄関先にトイレを配置してしまうと、用を足してドアを開けたときに来客者と対面する恐れがあります。
玄関に、来客者や宅配業者がいるときにトイレから出るのは恥ずかしいものです。
このような事態を防ぐためにも、玄関から見えない位置にトイレを配置するようにしましょう。
リビングの隣が公園で落ち着かない
間取りの中でも、リビングの配置は重要です。
特にリビングの隣が公園の場合、ボールが飛んできて窓が割れる恐れがあります。
さらに、遊び声などが気になる場合は落ち着けない方もいるでしょう。
そのため、間取りの配置を以下のようにするのがおすすめです。
- 公園側に玄関を配置する
- 公園側に収納を配置する
- 公園側に駐車場や庭を配置する
リビングや寝室などを公園から離した場所に配置して、玄関や収納を配置することでボールが飛んでくる危険性や遊び声を軽減できます。
生活動線が悪く不便
キッチン、洗面所、玄関などが離れている場合、無駄な動きが多くなるため不快に感じます。
例えば、買い物から帰ってきてすぐに食材を保管したいのにキッチンが玄関から離れた場所にあるケースや、洗濯機がある洗面所からベランダまでが遠いケースなどが挙げられます。
生活動線が適切に反映されていない場合、無駄な動きが増えてストレスの原因になるため注意が必要です。
注文住宅の間取りで後悔しないための3つのコツ
ここでは、注文住宅の間取りで後悔しないための3つのコツを紹介します。
内容をしっかり理解して、間取り選びをマスターしましょう。
コツ1. 実際の暮らしをイメージする
間取りを決める際に、実際の暮らしを以下のようにイメージするようにしましょう。
- リビングに和室を繋げれば子ども部屋として利用できる
- 玄関の近くにパントリーとキッチンを作れば、買い物後すぐに食材を保管できる
- 2階ではなく1階に主寝室を配置すれば、老後も快適に生活できる
細かくイメージして間取りに反映できれば、住んでから後悔する可能性を低くできます。
コツ2. 生活動線を考える
日常生活を快適に過ごすためには、生活動線を考えた間取りが不可欠です。
そのため、以下のような生活の流れを書き出してみるとイメージしやすくなります。
- 朝起きてから外出するまでの動き
- 帰宅して就寝するまでの動き
- 家事の動き
実際の生活をイメージして書き出すことで快適な間取りにしやすいため、おすすめの方法です。
コツ3. 快適な間取りに詳しいハウスメーカーを選ぶ
間取りは、ハウスメーカーと一緒に決めるのが一般的です。
しかしハウスメーカーの担当者によっては、的確なアドバイスができない方がいます。
一般の方が独断で間取りを決めても、後悔や失敗する可能性が高いです。
これまで多くの間取りを考えてきた経験豊富なハウスメーカーなら、安心して任せられます。
ハウスメーカー選びは複数の会社を比較して、慎重に行いましょう。
注文住宅なのに「間取りで後悔」しないために
せっかくの注文住宅なのに間取りで後悔しないためには、理想と現実をできるだけ近いものにすることが重要です。
そうすれば、後悔しない理想の家づくりの実現に近づけます。
注文住宅を建てる際には、この記事で紹介した「間取りで後悔しないための3つのコツ」を参考にしてみましょう。
参考資料
- 国土交通省 住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」