マカオのタクシー車内で拾ったスマホを転売…香港人の女逮捕

拾得物不当占有容疑で逮捕された女(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は2月23日、マカオのタクシー車内で拾ったスマホを届け出せずに着服、転売したとして香港人の自称無職の女(57)を逮捕したと発表。

 同局によれば、昨年(2023年)10月、市民よりコタイ地区の統合型リゾート(IR)併設ホテルからマカオ半島の媽閣エリアまでタクシーを利用したが、降車後にスマートフォンを置き忘れたことに気づき、何者かに拾われてしまった可能性があるとする通報があったという。

 通報を受けた同局が当該タクシー運転手と連絡を取り、運転手が関与していないことが確認され、車内でスマートフォンが見つからなかったことから、別の乗客が拾ったものとみて公共エリアの監視システム及びタクシーのサーベイランスシステムを使って容疑者の割り出しに成功。女はインバウンド旅客で、すでにマカオを離れていたが、2月17日に再びマカオへ入境した際、イミグレーション施設内で逮捕に至ったとのこと。

 容疑者は同局の調べに対し、つい出来心で着服し、スマートフォンは香港に持ち帰って転売して約3000香港ドル(約5.8万円)を得たが、すでに使い果たしたと供述。同局では、女を拾得物不当占有罪で検察院送致するとした。

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